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CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

1960年から1980年代のロックを紹介していきます。またPLUSと言うことで、ロック以外の話題も!

安心してください。MP3付いてます。

2016年02月23日 | DEEP PURPLE-RAINBOW関連
”パープル7枚組LPボックス・セットを買っちまった~!” と前回のアップした記事に書いたわけであるが、この7枚の内訳が2期のマシーン・ヘッドと紫の肖像(ウーマン・フロム・トウキョーが入ったアルバム)、3期の紫の炎(ご存知バーン)と嵐の使者(ストームブリンガー)、4期のカム・テイスト・ザ・バンド、そして2期のメンバーでの再結成された時の2枚のアルバム、パーフェクト・ストレンジャーズとザ・ハウス・オブ・ブルーライトだった。


どう言うわけか、2期の重要アルバム、イン・ロックとファイヤーボールが漏れているという、中途半端な編成だった。


このLPボックスを出すときにこの2枚も含めた9枚組するか、もしくはパーフェクト・ストレンジャーズとザ・ハウス・オブ・ブルーライトの代わりにイン・ロックとファイヤーボールを入れれば、2期から4期までのスタジオ・アルバムが全て揃うというすっきりとした形になったのに?

そこでちょっと調べてみると、ディープ・パープルの70年台の初回盤発売当時は、北米や日本ではワーナーが、そして英国などヨーロッパ諸国ではEMIがそれぞれ販売権を持っていた。すなわち、1970年のイン・ロックと1971年のファイヤーボールは、当時英国などヨーロッパ諸国では、EMI傘下のハード・プログレ専門レーベル、ハーベストから発売されていた。


数年前の音楽関連の企業再編によって、EMIの所属アーティストとして最も有名なビートルズの最新リマスターのCDやレコードはユニバーサルから発売された事からもわかる通り、EMIのレコード事業部はユニーバーサル・グループの、そしてEMIの音楽出版事業(著作権の管理)はSONY/ATVのグループのそれぞれの傘下となった。

マシーン・ヘッド発売前に設立された自身のレーベル、パープル・レコードは、EMIの傘下だったことから、最近のリイシューはEMIを傘下に収めたユニバーサルから発売となったわけである。

しかし、ややこしいことに、ユニバーサルは2013年にEMIの一部のレーベルをワーナーに売却し、そこに旧ハーベスト・レーベルのアーティストだったピンク・フロイドやディープ・パープルも含まれていたため、イン・ロックとファイヤーボールだけが今回のボックス・セットから漏れ、ワーナーからバラ売りされたのである。

なるほど。

ユニバーサルによるLPのリ・イシューの場合、BACK TO BLACKのサイトからMP3のダウン・ロードが出来るクーポンが付いてくるのであるが、果たしてワーナーからリ・イシューされたものはどうなのか…


ありました!、THISISVINYLCOLLECTORS.COMからダウン・ロード出来るようだ。


また、イン・ロックとファイヤーボールは、アビーロード・スタジオにて ハーフ・スピード・カッティングで制作されたとのこと。ハーフ・スピード・カッティングといえば、原盤をカットするスピードを半速にして、その分レコードの音溝を正確に刻むことが出来、分解度の高いクリアーな再生音を聴く事が出来るらしい。その昔、東芝EMIがビートルズのアビー・ロードのレコードをプロ・ユースとして制作した時に使われた技術だったと記憶しているのだが…


果たして、パープルのレコードでハーフ・スピード・カッティングの効果なるものを実感出来るであろうか…

MP3のダウン・ロードのクーポンが付いているだけで喜ぶ程度のリスナーなので、あまり期待は出来ないだろうと自ら悟るのである。