CLASSIC ROCKを聴こう! PLUS

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Maxwell's Silver Hammerの謎

2018年04月10日 | BEATLES-BADFINGER関連
本日はビートルズのアビー・ロード聴く。

多分1972年頃に買った1969年発売の初回盤。お値段2000円也、当然消費税なし。

結構な回数を聴いてきたのだが、雑音もそれほど聴こえず彼らの演奏を今でもストレスなく楽しめる優れもの。

ところで、ビートルズのファンの間ではよく知られていると思うが、このジャケ裏に表記された曲順に誤植がある。

サイドー1の2曲目はSomethingなのだが、このジャケットの表記ではMaxwell’s Silver HammerとSomethingの順番が入れ替わっている。

(日本盤AP-8815 の黒盤)

何と、その誤植は80年代後半頃まで販売されていた国旗シリーズ、EAS-80560においても訂正されていない!

今のデジタル技術ならこの程度の訂正なら簡単なのだが、 海外から送られてきたオリジナルのジャケット・デザインの変更は結構面倒だった ので、已む無くそのまま使い続けたのではないかと思う。

しかし、英盤と米盤のアビー・ロードのジャケにはそのような誤植は見当たらない。

(英盤PCS7088)

じゃあ、どうして日本盤だけがそのようになっているのかね?

まさか、Maxwell's Silver Hammerの呪いが〜 ギャ〜!

この曲はポール作の親しみやすいサウンドの曲で、特にコーラス・パートなんか子供が喜びそうであるが....

しかし実は、これもビートルズのファン内ではよく知られていることで、恐ろしい歌詞が付けられているのだ〜 ギャ〜!

要約すれば、Maxwell Edison (著名な物理学者と発明王が合体)の銀のハンマーによる連続殺人事件の話だ。ギャ〜!

初めの犠牲者は、女子学生のJoan、お次は大学の女性講師そして裁判所の判事さんまでが犠牲となる。

特にコーラス・パートはえげつない
Bang, bang, Maxwell's silver hammer came down upon her head
バン、バンとマックスウェルの銀の槌は彼女の頭に振り下ろされた
Clang, clang, Maxwell's silver hammer made sure she was dead
カチン、カチンとマックスウェルの銀の槌は彼女に死を確かにさせた

意味がわかると レコードを聴きながらポールと軽々しく合唱というわけにはいかない 。

オォ〜 そういうことか! 

何でMaxwell’s Silver HammerとSomethingの順番が入れ替わっているのかが解った〜!

ジョージの上出来のSomethingがMaxwell’s Silver Hammerの上に位置するのを快く思わなかったMaxwell Edisonが銀の槌の一撃で一つ下に追い落としたのではないかと….と言うのは冗談で。

その当時って日本人は英語にあまり敏感ではないので、誤植のあるジャケット・デザインをちょっとしたいたずらとして日本限定で送ったのではないかと…..

それ、何か証明できるような証拠なんかあるの?

もちろん、

それは、アビー・ロードに付属していた、東芝制作の歌詞カード。

出だしの歌詞のところ、

ってなってるけど、
本当はJoan was quizzical, Studied pataphysical science in the home
つまりStudied the physical, Sigh in the homeって意味不明のデタラメ

それに3番目の歌詞の出だしで、

ってなってるけど、
本当はP.C. 31 はPolice Car 31(ポリスカー31号車)の略
B.C. 31なら紀元前31年ってなってしまう。キリストまだ生まれちゃいねーって。

何と、これらの誤植も同様に国旗シリーズ、EAS-80560にも記載されている。

なんたるズボラさ。歌詞カードは日本で制作しているのだから、ジャケットと違って再発時に簡単に訂正できるけどね。

それにEAS-80560盤のライナーの解説も音の印象を簡単に語る中途半端さ!


まあ、当時はこのようなレベルでありまして….

なるほど、なるほど。Maxwell's Silver Hammerの呪いが〜なんてことじゃないのね。

ええ、ちょっとしたいたずらです。日本の皆様すいませ〜んでした。


てな与太話信じちゃいけません。


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