1973年と言えばビートルズ・ファンのオイラにとっては豊作の年だった。
6月にポールのRed Rose SpeedwayとジョージのLiving In The Material Worldが日本ではほぼ同時に発売され、11月にはジョンのMind Game、更に年末のリンゴのソロ・アルバム、Ringoと元メンバー4人の揃い踏み。
当時のLPレコードの価格は2000円。今の価値に換算してみると、2020年の平均消費者物価指数を100とすれば1973年と2024年はそれぞれ38.6と105.6。即ち105.6/38.6=2.73倍となる。
当時、部活で忙しかった高校生のオイラとしてはアルバイトも出来ず、唯一の収入源が親からの小遣いのみ。そのお高い新譜のLP買っちゃうとその月は部活が終わっての帰り道にコーラ1本を味わう細やかな幸せも我慢せねばならなかった。
しかしながら我が家にはその4枚のレコードが同年に存在する事に...
たぶん正月のお年玉で返すからと口約束手形を切って親から融通してもらったのかも....もちろんその手形が不渡りになったのは言うまでもない。
今年は発売50周年としてMind Gameが既に発売され、Living In The Material Worldの記念盤も11月に登場するとのこと。
ちなみに既に発売されたジョンのアルティメイト・セットが3万円前後でジョージのスーパーなんちゃらセットが114.99ポンド(約22,000円ぐらい)って、そんな強気の価格設を見ればもう買えない人は買わなくてもいいよってって感じかな。
更に不渡り手形を受け取ってくれる相手ももういないし当時発売されて50年以上一緒に生きてきたかと思えば、ジョージ仰せの通りここらがマテリアルな世界からスピリチュアルな世界に鞍替えする潮時なのかも?
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