昨夜は殆ど眠れなかった。2時間おきに覚醒し、目覚まし時計が鳴ったとき、「ああ、これでやっと堂々と起きられる」と妙に安堵してしまった。4時に起きたとき、全身が汗まみれになっていた。体がぬるぬるとしていて気持ち悪く感じたのを朧気に覚えている。布団を捲り、「冷気、気持ちいい~」と思ったことも。次に目が覚めたのは6時。汗はすっかり蒸発し、身体は冷たくなっていた。「風邪引くなあ」と不安になり、そのままうつらうつらしていたら目覚ましが鳴った。
職場は風邪真っ盛り。あちらこちらで鼻をかむ音や咳払いの音が聞こえてくる。今朝のことと、気分的なものが、今、私の喉を痛くしている。「風邪じゃないもん!喉が乾燥しているだけだもん!」と、自分を騙していた。ずっと。
明日の休みを充実したものにできるのか否かは、この攻防戦にかかっている。
負ける気がしねぇ!
風邪じゃないけど、念のために早く寝よう。
あともうひとつ。
朝、思ったこと。
それは私の部屋は、冬が近づくにつれて、朝に舞い込む光の量が多くなる。そのことを実感した。庇があるので夏の朝は薄暗く、太陽の位置が低くなる季節になると朝が明るくなるのである。冬の朝日の色はクリーム色を帯びていて、いかにも柔らかそうだ。それらが花柄のカーテンを抜けて我が家の白い壁や鏡に反射している様は、私の気分を幾分明るくさせる。ここのところずっと雨や曇の日が続いていたから、余計にそう思うのかもしれない。
忘れられない冬の朝がある。
数年前まで、クリスマスは店舗に販売応援に行かされていた。あの冬は、たしかエンヤの「Amarantine 」が家電のCMで使われていた。私は前日の忘年会のあとに寝てしまい、朝風呂に入った。二日酔いの頭と濡れた髪を抱え、冬の朝日が部屋を照らす様子を眺めていた。店舗への販売応援の日は出勤時間が遅く、出勤までにはまだ時間がある。
笑い転げた昨夜の余韻、目の前ににある煎れたてのコーヒーの香りととエンヤの音楽と柔らかい光。
これが幸せでなくて何だろう。
「今」が、ずっと続くと思っていた。
これから幾多の困難が待ち受けているとも知らない、私はまだ若い二十代半ばの小娘だった。
日常の中にある、過去の自分としか共有できない「ある一瞬」。
今朝のように、たまに頭をもたげて、私を過去へと誘う。
Enya - Amarantine (video)
職場は風邪真っ盛り。あちらこちらで鼻をかむ音や咳払いの音が聞こえてくる。今朝のことと、気分的なものが、今、私の喉を痛くしている。「風邪じゃないもん!喉が乾燥しているだけだもん!」と、自分を騙していた。ずっと。
明日の休みを充実したものにできるのか否かは、この攻防戦にかかっている。
負ける気がしねぇ!
風邪じゃないけど、念のために早く寝よう。
あともうひとつ。
朝、思ったこと。
それは私の部屋は、冬が近づくにつれて、朝に舞い込む光の量が多くなる。そのことを実感した。庇があるので夏の朝は薄暗く、太陽の位置が低くなる季節になると朝が明るくなるのである。冬の朝日の色はクリーム色を帯びていて、いかにも柔らかそうだ。それらが花柄のカーテンを抜けて我が家の白い壁や鏡に反射している様は、私の気分を幾分明るくさせる。ここのところずっと雨や曇の日が続いていたから、余計にそう思うのかもしれない。
忘れられない冬の朝がある。
数年前まで、クリスマスは店舗に販売応援に行かされていた。あの冬は、たしかエンヤの「Amarantine 」が家電のCMで使われていた。私は前日の忘年会のあとに寝てしまい、朝風呂に入った。二日酔いの頭と濡れた髪を抱え、冬の朝日が部屋を照らす様子を眺めていた。店舗への販売応援の日は出勤時間が遅く、出勤までにはまだ時間がある。
笑い転げた昨夜の余韻、目の前ににある煎れたてのコーヒーの香りととエンヤの音楽と柔らかい光。
これが幸せでなくて何だろう。
「今」が、ずっと続くと思っていた。
これから幾多の困難が待ち受けているとも知らない、私はまだ若い二十代半ばの小娘だった。
日常の中にある、過去の自分としか共有できない「ある一瞬」。
今朝のように、たまに頭をもたげて、私を過去へと誘う。
Enya - Amarantine (video)