世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

華麗なるカレー臭

2015年11月02日 21時38分21秒 | Weblog
昨日、はっちゃけたせいか、今日は鼻水とくしゃみが止まらなくて大変だった。
しかも今日は月初の業務で凄く忙しかった。

総務室・経営管理室の請求書を取りまとめているのだが、某さんが寄越す請求書がミスだらけで呆れる。
担当者がチェックして捺印して私に寄越すのが普通なのに、目を通さないで捺印をし、私に寄越すものだから憤慨。
何のための捺印なのだろうか。謎。しかもほぼ毎月そんなんだから、軽蔑してしまう。

そして店舗からの電話が多かった。
「新しい制服の生地がごわごわするんですが・・・」
など。
対応できる範疇では対応できるけど・・・。

そんなこんなで、今日は一瞬で終わった。
充実していたと言えばそうなのだが、


父方の従兄弟・直ちゃんの長男おーすけ(幼稚園児)が宇宙好きだということを母からの電話で知る。
キター!!
なんでも宇宙の本を離さないで「水、金、地、火・・・」と唱えているらしい。
親戚内で宇宙クラスタを結成したい・・・。
私が読み終えた宇宙の本、おーすけくんにあげようかな。
科学館やプラネタリウムを案内してあげたい。
はやぶさの模型を前に「おーすけ君。このイオンエンジン、4つのうち、最初に壊れたのはどれかな?」とその小さな手を引いて尋ねてみたい。子供嫌いだが、宇宙好きな子には寛大な俺。


先日、宇宙関連の某講演会に電話にて申し込んだ。
「お連れになるお子さんの学年は?」
と訊かれて、たじろいでしまった。
「子供、いないんですが・・・だめですか?」
と蚊が鳴くような声で返答。
結局大丈夫で事なきを得たのだが・・・そうだよなー。私は母が26歳のときの子で、母が37歳のとき、私は11歳(小6)だったんだもんな。
あのときの母の様子を思い浮かべると、私よりうんとしっかりしてて、偉いなと思う。

母のようにしっかりとはしていないのだが、今日は料理といふものをした。
昨日三次会の店で食べたカレーうどんがすこぶる美味しくて、再現したかったのである。

実家に住んでいた頃、近所に「金太郎そば」という蕎麦店があった。
蕎麦店なのに、うどんのほうが美味しくて、そこのカレー南蛮が今でも忘れられない。
表面が片栗粉の作用でゲル状に凝固してて、ぷるぷるのそれをれんげですくって口に入れる瞬間、私はよく昇天した。
特に冬の寒い日の土曜日の昼、祖母が「今日は金太郎さんにしようか」と出前を取ってくれたときの高揚感は筆舌しがたいものがある。

妹はたぬきうどんをよく食べていた。
もぐもぐと食べる妹をたぬきに見立てて「たぬきがたぬきを食べてる、たぬきがたぬきを食べてる、たぬきがたぬきを食べてる・・・」とエンドレスに言っていたら妹は泣いてしまっていた。そんな妹があと20日でお嫁さんになるんだもの。ミナクル!!


20年以上前、金太郎そばの店主が亡くなり、店は閉店してしまったのだが、たまにあの出汁が利いたカレー南蛮を恋しく思う。
昨日の三次会の店のは金太郎そばのカレー南蛮に近いものがあった。
味覚のデジャヴを感じた。表面のトロトロ具合、そして出汁の加減が、幼き日の冬に食べたあのカレー南蛮そのものであった。

昨日の三次会の店はむっちーさんの行きつけの店なので(ほぼ毎日行っているらしい)、私一人では行きにくい。
あとで「亮子さん、ずるい!なんで私を誘ってくれないの」と怒られるに違いない。

でもあのカレーうどんは食べたい。食べたいのである。

そういえば明日は休み。今日は月曜日なのだが、明日が休みだなんてまるで金曜日みたい。
嬉しい。
あまりの嬉しさに、「じゃあカレーうどん、自分でつくってみようか」という気分になったのである。

見よう見まねで、コンビニで片栗粉、そばつゆ、冷凍うどんをゲット。
帰宅し、一人用鍋に買ってきた材料と母からの支援物資のレトルトカレーをインしてみる。
ひとりで「平成の常識やってTRY」状態である。

ぐつぐつ煮えてきた。ねるねるねるね青りんご味のように見えなくも無いが気にしない。

できたー!


うん!美味しい!
金太郎そばのカレー南蛮には程遠いが、カレーの汁の表面に張った膜にノスタルジックな懐かしさを覚える。
次回はもう少しそばつゆを多く入れてみようか(私は祖母に似て濃い味を好む)。




吉熊「美味しいね」
ナグ「シンチャオ!」



カレー臭に塗れて、多幸感に包まれていたら、インターフォンが鳴り響いた。
なんと隣人である。先日立ち話をした22歳の青年だ。幼少期に親に連れて行かれてX JAPANのラストライブに行ったという恵まれた境遇にあるんだっけか。


「これからカラオケに行きませんか」
と言うではないか。


てか、私、今


10 年 物 の パ ジ ャ マ を 着 用 し て る ん で す が 。

首のところなど、持ち主の私と同様にくたびれてて、だるだるしてっから。
マジでね、もうね、恥ずかしくて、穴が無かったら掘ってでも潜りたいYO!


風邪の引き始めだということを述べて丁重に断ったのだが、動揺してて、つい
「私の息、カレー臭がしませんか?」
などと言って
「加齢臭かな?アハハハ」
と更に付け加えてしまうあたり、37歳のしっかりしていた母が見たらどう思うかな、なんて・・・(免疫不全)。


はあ・・・。

今夜は早く寝よう。
寒気がする。


追記:金太郎さんは蕎麦屋ではなくて「うどん屋」だった(ストリートビューで確認)。