世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

東京、冷たい雨

2015年11月25日 23時55分17秒 | Weblog
心療内科デー。

今宵、東京は冷たい雨が降っている。
冬用のコートを引っ張り出してきて、正解。
寒い!
でもこの凛とした空気、けっこう好きかもしれない。

今日は国際秘書検定の勉強をし、飽きると携えてきた本を読んでいた。
角田光代「トリップ」
短編集だ。
大学時代に好きだった女子をストーキングするマサオの話「きみの名は」が面白かった。
徹底したストーカーぶりに脱帽。
接触があったらノートに点数を加点し、ノートに記録しているんである。ワロタ。

今日は待ち時間が比較的短かった(4時間半)。

名前を呼ばれて診察室に入場。
クマ医師、グレーのベストを着用していた。寒いものね・・・。


他人の価値観に流されず、自分が納得できる生き方を選びましょう、と説かれた。
もう、ここまでいくと、心理療法というか瀬戸内寂聴先生も真っ青の「説法」である。
クマ医師、寂聴先生のように「寂庵」もとい「熊庵」を創設すればいいのに。


「外野からの心配と言う名の欲求の捌け口にあなたがなる必要が無い」と言われ、なるほど!とガッテン。

他人は他人。
自分は自分。
そうなんだ。

全ては自己責任、そして生き方にコスパが問われる現代社会。
自分がきちんと考えて取捨選択し、納得して生きた道ならば、後悔しないはず、とも。

「後悔するのが怖いんです」
と言うと
「それはそのとき考えましょう」
と言われた。

今日は長い説法、いや、心理療法だった。


薬は妹の結婚式で眠れない日があったり寝汗がひどかったりしたのだが、だいぶ自分で調整して減らせている。
いよいよ、ここを卒業なのか?
最終解脱するのか?私。


ベストを着用した庵主さま、いや、クマ医師に、
「お大事に」
と言われて、送り出された。


処方変更なし。
ゾルピデム酒石酸塩(微増)、防風通聖散、カームダン、当帰芍薬散





帰宅してパソコンを立ち上げたら、ショッキングなニュースが飛び込んできた。
女優の原節子さんが9月に95歳で亡くなられていたという。
小津監督の作品で初めて原節子を見たときに「なんて綺麗なんだ!」と目が離せなかった。

以来、私の「なりたい顔」になった。




ザ・女優顔!!

顔も美しいが、佇まいや話し方も綺麗だった。
神秘のヴェールに包まれた孤高の半生@鎌倉も私を引きつけてやまない。

人間、いつか死ぬ。
そのときに後悔しない生き方を、と思う。

そんな私に冷たい雨はなおも降り続く。



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