イチローって…

──やっぱり、凄い人ですよね。
数日前のテレビ番組で、独自のバッティング姿勢を解説していました。

早い段階で、自分の胸をピッチャーに見せないようにする。それは、早い段階で見せれば、打てる球の範囲が狭く限られてくるからだそうです。
バットを握る手をできる限り後ろに残しておけば、打てる球の範囲が広がり、敢えてファールにする事もできる、との事です。
それを聞いていた野球選手(元野球選手、かな)が、「でも、それって“詰まる”ってことでしょ？　野球って、“詰まったら負け”っていうじゃないですか？」と言うと、イチロー選手は、「その考えは捨ててなきゃダメ。そういう考えを持っている人は、このやり方はできない」と言いました。

常識にとらわれない、常識を覆すというのは、それだけ独自で研究し努力してきた証拠だと思います。
確かにセンスもあると思いますが、つくづく、“天才”というよりは“努力の人”なんだなぁ…と思いました。
それ故に、信念は揺るがず、強い自信を手にしているんだと思います。



彼のインタビューを聞いていると、マスコミはタジタジですよね？
ちょっとおばかな質問をすると、“なに言ってんの？”的な答えで一蹴されます。
なので、質問する記者も色々と勉強して、ある意味、記者らしい質問をするようになったな、と思いました。




そこで、私は言いたい。







“政治家もイチローを見習え”






──と。
芸能人への質問も同じですが、記者の質問があまりにも陳腐です。
政治家なら記者を一蹴して、緊張を持たせるような受け答えをするくらい、毅然として欲しいものです。
どんなに周りくどい質問をされても、“アナタは何を聞いていたのか？　その答えは前にも答えたから答えません”くらい、ビシッと言ってやればいい。
言った事は貫き通す、その信念と、やってやるという“自信”を手にするには、色んな意味で“努力”して貰わないとダメですけどね。


なんにせよ、イチローは凄いです。