我が叔母の家は、豪農である。
立派な家に、びっくりするぐらいの納屋が、いくつか建っている。
そして、また、また、驚愕の大きさのトラクターが、何台も並んでいる。
その家の「スイカ」は、絶品だ。
85歳になろうとするおじいちゃんの秘策(スイカの育て方)が、素晴しいのだ。
今年も、隣・近所の農家は、長雨の余波を受けて、ほとんどが甘く実らなかったらしいが、
叔母の家のスイカは、安泰だったらしい。 今年も、見事なスイカが収穫されたと言う。
売っても、タイマイキンがゲットできるぐらいの美味しさだ。
しかし、叔母の家では、夏のスイカは「水がわり」だから、決して売らない。
お客さんが来るたびに、一個割り、お土産に持たせ・・・・そういう具合なのだ。
それに、3畳ほどの冷蔵庫があるので、どんなに たくさんのスイカも保存が可能である。
その美味しい(甘い)スイカを、私は・・・・子どもの頃から食べていたので、
正直なところ、スーパーの 水っぽいスイカに、お金を払いたくない。
しかし、食べたくて、どうしても我慢ならないときだけ、(スイカを)買ってしまう。
・・・・そして、いつも・・・その不味さに、やっぱり後悔する!
どうしても、叔母さん宅のスイカと、比べてしまうのだ。
叔母は、私のために、定期的に、お米や野菜を送ってくれるが・・・・
今年は帰省時期がずれて、スイカが食べられないので、今日「お願いコール」をした。
「お米は、もういいから、スイカを お願い~!」
叔母の元気な声を聞きながら、すでに「舌鼓を打っている私が・・・目に浮かぶ」。
あぁ~、スイカよ。 君は、何故にそんなに美味しいのか。
夏の暑い盛りにこそ、光輝くスイカよ。
君は、私のポンポンの中におさまると、とっても幸せではないだろうか。
はやく、来い、来い~! 「待ち遠しい」とは、こういうことを言うのだろう。