渡辺謙さんの存在感

2010年07月29日 | 人物 -

久しぶりに、映画を観た。
「This is It」が鮮烈で、その後の鑑賞作品は覚えていない。
「沈まぬ太陽」も同時期だったが、おそらく数ヶ月ぶりに映画館に行ったのは確実だ。
昔は、毎週のように頻繁に出かけていたのに、その時間が持てず・・・・
気力もおいてきぼりで・・・・実際は、かなりご無沙汰していた。

今回、久しぶりに観た映画は、「渡辺謙さん」の出演している「インセプション」だ。
彼の出演している作品は、(100%とは言えないが)ほとんど観ていると思う。
映画「タンポポ」の時代から、大河ドラマに至るまで、昔から欠かしたことがない。
今回の「インセプション」は前評判が思わせぶりで、期待をそそるような宣伝だったし、
映画のストーリーそのものにも期待したというのが、映画館に足を向けた理由だった。
正直、世界中が注目しているノーラン監督の作品は、ちょっとばかり興味深い。

共演者の名前を見ると、主演の「ディカプリオ」の他に、「エレン・ペイジ」。
あやぁ~ロンドンのミュージカル舞台のスターじゃん。
ウェストエンドに通って、エレンペイジの舞台を、何度も観た経験があるので、
ちょっと心がときめいた。懐かしい~~と。
「楽しみ~」と思っていたら、実は・・・23歳のカナダ出身の新進女優だった。
同姓同名だ。(まぁ、どうでもいいかぁ)



本論に戻そう。「インセプション」を観た後に、感じたことは・・・・
渡辺謙さんは、「素晴しい ハリウッドスターになったなぁ~」という印象が一番だった。
非常に、個性的、かつ、印象的で、映画の雰囲気を壊すことなく「役」に徹していた。

映画「インセプション」の内容は、とても込み入った内容で、ネタばらしはよくないので、
其々にご判断いただくとして・・・・・
映画の中心地(ハリウッド)から、こうして、作品への出演オファーが続くこと事態、
渡辺謙さんの演技力や、俳優としての資質、人間力(チームワークが大切だから)を、
まさにハリウッドは認めたということに他ならない。

たとえ、プレミアの時に(PR用に)誉められたとしても、数年の間にわたって、
現実に(海を越えた業界から)出演依頼が続くことが、何よりも素晴しいことだ。
それもマイナーではなく、メジャー映画ばかりで、第一線のスタッフとのタッグである。
これは、日本の規格を飛び出していって、世界をまたにかけて活躍している顕著な例だ。
俳優としては、本当に珍しいケースで、年を経ても尚、出演作品が続いていくというのは、
彼の総合的な「人間としての存在感」が素晴しいからだと思う。
感受性が豊かで、芯が通っていて、そして、優しい気配りができる人・・・・。
また、作品の「役」ごとに、変化するキャラクター表現 (読解力と演技力)・・・・。

大変な現場(撮影の日々)であればあるほど、人としての係わり合いが大切になる。
そして、同時に、その “人間力” は演技にも反映される。
演技をみれば、あるいは発言を聴けば、その “人となり” が、理解できるものである。

だから、「渡辺謙さんは、凄いのだ」 と・・・リアルに、思うのだ。



それから、私事ながら・・・・・
「映画鑑賞は、やっぱり面白いものだ」と、再び痛感!
まずは、何も考えなければ、気分転換ができる。
(字幕を見なければ)英語のヒアリングレッスンにもなるので、
時々は映画館に通うことにしよう――なんてことも、なんとなく感じた。