美味満喫の「蟹サラダ」

2012年03月18日 | 食事 -



最近、密かなマイブームになっている「カニサラダ」である。
レタスがお布団のように敷き詰められているが、その上には、
カニの身がふんだんに盛られており、そのカニの身を隠すように
カニミソが おおっている。

昨年出会った、この「蟹サラダ」は、本当に美味しい。
何もつけず、カニミソと カニの身だけで食べるのだけれど・・・
新鮮で 生臭くなく、本当に美味である。



蟹にまつわるエピソードがある。
父が若い頃、難病を克服するため、願かけに“ある約束”をした。
「自分は、この世で、一番大好きなカニを、一生食べませんから、
 どうか、この病を治してください。お願いします!」

その話を知っていた私は、「カニ」というと、一種の複雑な感情が
ずっとあって、素直に楽しめない時期があった。
しかし、最近は、本当に「美味しい」と感じるようになった。

父の「カニ絶ち」は、50年近くに及んだ。
私は、父が食べているのを 見たことがない。
しかし、願をかけた病は(生涯)治ることはなかったけれど、
父にとっての「カニ絶ち」は生活の一部になっていたのだと思う。

父は、真面目な人だったから、ただ(無理なく)守り通したのだ。

晩年にも、父からこの話は聞いたが、何の悲壮感もなく、おだやかに
一つのエピソードとして話してくれていた。

 
カニは、甲殻類の中でも、本当に美味しい食材だ と 思う。
私は、父の分まで(飽きるぐらいまで)食べ続けていきたいものだ。



    ※お彼岸のお供えは、両親の好きだった「おはぎ」。



これからの新エネルギー

2012年03月18日 | 社会 -

かつて日本のエネルギー源は、3割が原子力だった。
国内には、54基の原子力発電基がある。
現在は安全点検に突入して、ほとんどが止まっている。

 (その中でも再稼働を宣言した原発もあるが・・・)

現実的ではなく、心情的に共感できない政府の見解は、
まだまだ不透明なものばかりで、きちんとした説明責任が
国民に向けて果たされていない。
東電もしかり・・・。

政府と東電が、2011年12月にまとめた「福島第1原発
1~4号機」の廃炉工程表では、廃炉作業が終了するまでに
30~40年ぐらいはかかると見込んでいるようで・・・
私はその頃まで生きていられるかどうか定かではないぐらい
時間がかかるということだ。



このような状態が続けば・・・
おそらく「脱原発」の議論をしている間に、実際には
現実的に「脱原発」の状態になってしまうかもしれない。
しかし、その一方で、仕事を失い、その恩恵を失う人々が
多い現状があり、複雑な背景もあるようだ。
だからこそ、みんなで考えるべきテーマだと思われる。




これからのエネルギー問題を考えると、現在は火力に頼り、
新しいエネルギー発電について考える時期になってきた。

大きな送電線の並ぶ景色を見ると、私たちの生活に
必要な「電気」「エネルギー」というものを考えてしまう。


昨年夏、「再生可能エネルギー措置法」が可決したが、
現実にはどうなのだろう。
今年の7月から施行することになっているものの・・・
電力を買い取ることを義務付けた法律でありながら、
買い取りに上限をかけているという現実もあって、
「地産地消のエネルギー」に影響が出てくることになる。
日本では、やはり政治力の影響があり、一部の人たちの
目算で決定されているような印象が否めない。
国民の生活を第一に考えての判断だとは感じられないことが
多々あるために、私は・・・なんとなく信頼感が抱けない。


太陽光・風力・小型水力・バイオマス・地熱など、
自然エネルギーの長所短所はそれぞれにあるけれど・・・
結局は全て「コストが高い」ことがネックになってしまう。



原子力に代わる新しいエネルギーというのは、
何かあるのだろうか。

アメリカでは、“世界を変えるかもしれない可能性を秘めた
新エネルギー” が あるという。
新しい天然ガス 「シェールガス」 だ。
このシェールガスを使って、従来の天然ガスの下辺りに眠る
「シェールガス」を取り出すことが技術的に可能になって、
新エネルギー革命が起きているらしい。
しかし、これもまた人々の生活に与える健康問題などを
心配する人や、トラブルを懸念する兆候があるらしい。
基本的には、環境問題に対する配慮が大切になってくるのだ。

ちなみに、日本ではシェールガスは見つかっていないので、
日本では今後、アメリカの天然ガスを調達する予定がある。

天然ガスに焦点をあててみると、世界の勢力図が・・・
がらっと変わってくるかもしれない。
石油産出国の中東と、アメリカとの関わりさえも変化して
くるかもしれないほど、エネルギー問題は国力を左右する。

また、石炭火力発電も、まだまだシェアが広い。

日本を考えると排他的経済水域が広いので、未来を考えて
海を使ったエネルギー「海洋エネルギー」が研究されている。
(海流発電・波流発電・海洋温度差発電・海洋資源など)
「メタンハイドレート」は、海の中で天然ガスが固まったもので、
かなり注目されている海洋資源のようだが、採掘が難しく、
まだまだ実用化には難しいそうだ。
それでも日本のエネルギーの100年分が埋蔵されていると
いうことを聞けば、やはり蔑ろにはできない海洋資源だ。
日本の研究者は、ものすごい知恵を使って、現在も探究中!



昨年、我が田舎の叔母宅も、太陽光を設置して、家の中の
仕組みを全て変えたらしい。
大きな転換だ。
どのように変わったのか、私はまだ見ていないが・・・・
電話をするたびに、そのことで盛り上がっている。
次の帰省が楽しみだ。
台所もお風呂も、すべて太陽光発電でやっているようで、
現場の生活の変化を見るのは楽しみだ。



結局、私たちは、何らかのエネルギーを使って生活を
しなければならない限り、自分たちの知識だけは蓄えて、
最終的な選択をしなければならない・・・。
たとえ電力会社から買っていたとしても、その電力が
どのようにして出来上がってくるのか、どのような仕組みで
エネルギーが生成しているのかは、知っていたいものだ。
必ず背景にはマイナスな部分もあるかもしれない・・・。


2011年 「3・11」
今回の福島原発の問題は、日本全土の問題である。
そして、同じようなトラブルが、将来起こらないという
確証など、どこにもないのだ。





子供の頃に見た親戚の家の「自家製水力発電基」や、
井戸からあふれるぐらい出てきていた地下水・・・・
そんな解放感に満ちて、のどかで、ゆるやかな感覚の風景が
思いだされるのは 何故なのだろうか - と よく考える。

結局は・・・地球にも無理がなく、人々の健康も脅かさない
そんな生活に憧れている自分を感じてしまう。
日々あくせくしないで、未来予測にも あまり窮しないで、
ゆったりとした精神状態で、暮らしたいのだろう。

人々の日常生活もそうだが・・・
完璧を目指すのは無理だとしても、そんなことを意識して
進んでいくのは可能だと思う私は、考えが甘いのだろうか。

とにかく、あらゆる状況を加味したとしても・・・
昔は当然だったことが、今はとても崇高な望みに感じる。