Saitolab 「なにもせんほうがええ」

婚しては妻に従い ボケては猫に従う

66年前の日本

2017年08月18日 | 旅行・出張
 独り立ちになった新しい日本が、国際外交の檜
舞台に、脚光を浴びるとなると、色々な面で独り
立ちの国としての内容、外観が整えられてくる。
国鉄の列車、電車も進駐軍専用の白帯が姿を消し
て、外人も私達と同じ列車で旅行する。座席にも
肩を並べて坐ることになる。そこで、私達に一層
エチケットの問題が大切になった訳だ。旅行はお
互いに愉しくしたい。写真のような場面をよく見
受けるけれど、ぜひ、やめたいものである。

(フォトニュース 昭和26年5月20日発行)


<おまけ>(100年前)
日本は西洋から借金でもしなければ、到底立ち
行かない国だ。それでいて、一等国を以て任じている。
そうして、無理にも一等国の仲間入りをしようとする。
だから,あらゆる方向に向かって奥行(おくゆき)を
削って、一等国丈(だけ)の間口を張(は)っちまった。
なまじい張れるから、なお悲惨なものだ。

(夏目漱石「それから」より)


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