安倍首相は『ウィンストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男』を鑑賞したというが、観る映画を間違えたのではないか。
嫌な人間だが強権発動してうまくいったチャーチルの成功譚を観て、そうだ、人に何と言われようと嫌われようと突っ走っていれば何とかなるという誤った認識を強めてしまったらどうするのか。
官僚・政治家が隠していた文書を暴かれる『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』を観て、あちゃー、どうせ暴かれてしまったのだから、もう諦めた方がいい、と悟っていただきたい。
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』には、劇作家でもあるトレーシー・レッツが出ている。
『8月の家族たち』で知られている作家だ。
『8月の家族たち』はブロードウェイ版のディナー時の母親の暴走のおかしさは、かなりのものだった。冒頭十五分がほとんど父親役のひとり語り(メイドに語りかけている)なのも忘れられない。
私はトレーシー・レッツ作品『BUG』の日本版を演出した。これは本当に面白い芝居で、日本版を出来たことは嬉しかった。圧倒的な情熱を必要とするこの劇を、また再演する日が来るだろうか。
嫌な人間だが強権発動してうまくいったチャーチルの成功譚を観て、そうだ、人に何と言われようと嫌われようと突っ走っていれば何とかなるという誤った認識を強めてしまったらどうするのか。
官僚・政治家が隠していた文書を暴かれる『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』を観て、あちゃー、どうせ暴かれてしまったのだから、もう諦めた方がいい、と悟っていただきたい。
『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』には、劇作家でもあるトレーシー・レッツが出ている。
『8月の家族たち』で知られている作家だ。
『8月の家族たち』はブロードウェイ版のディナー時の母親の暴走のおかしさは、かなりのものだった。冒頭十五分がほとんど父親役のひとり語り(メイドに語りかけている)なのも忘れられない。
私はトレーシー・レッツ作品『BUG』の日本版を演出した。これは本当に面白い芝居で、日本版を出来たことは嬉しかった。圧倒的な情熱を必要とするこの劇を、また再演する日が来るだろうか。