Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「財務大臣が辞任」ならよかった

2018-04-18 | Weblog
先刻、ある方面から「財務大臣が辞任」というふうに聞こえてきたので、それは素晴らしいと思っていたが、セクハラ発言疑惑が報じられた福田淳一財務次官が辞意を表明しただけだった。肩透かしというか、がっかり。

記者達のぶら下がり会見で、福田氏は、辞任について、「財務省が厳しい状況にある中で、職責を果たすことは困難」が理由だという。

「週刊誌に掲載された自分についての記事は、事実と異なる」「裁判の中で争っていきたい」という。
セクハラ疑惑の録音の音声については、「自分の声は自分の身体を通じて聞くので、録音された声が自分のものかどうかわからない」、「あんな発言をしたことはない」「あんな酷い会話をした記憶はありません」「接客業の人と話すことはある」「会話の全てを順番に取っているふうにもみえない、くっつけているように見えるので」と言う。

「報道が出ること自体が不徳のいたすところ」というが、森友問題も関係なく、ただ今回のセクハラ報道が理由というのなら、「セクハラをしていない」のなら、辞める必要はないのではないか。

これらも含めて「森友問題隠し」の延長のように思われてならない。
財務次官の任命責任があるから財務大臣が辞職すべしという言い方もわかるが、本来は「文書改竄問題」のほうが問われていることを、忘れてはならない。

麻生財務相も、何の必要もないのに、ただ世界政治の中で仲間はずれにされている印象を誤魔化すため、トランプに会いに行っている安倍首相も、とっとと辞めて、少なくとも、事実を明るみにできる体制にしてほしい。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「日本の軍隊」は「国民の敵」を殺してきた。

2018-04-18 | Weblog
幹部自衛官が国会野党議員に「お前は国民の敵だ」と罵声を浴びせた。
自衛隊配備が強化されている今、文民統制が問われている。
「統幕長が謝罪、処分検討」というが、名前もきちんと出し、罷免はもちろん、自衛隊の内部問題にせず、「脅迫」行為できちんと裁かれるべきである。

新聞には「戦前の軍隊思わせる」という見出しもあったが、もしも「戦前回帰」が本当ならば、この事件が深刻なのは、「戦前の軍隊」が、戦時でなくとも、自分たちにとって邪魔な政治家のみならず、罪もない人々を殺してきたからである。

今は平和な町並みにしか見えない東大島界隈。関東大震災の翌々日、現在改装中の東大島文化センター付近から都営新宿線が地上に出るあたり(写真)の北側までが当時は空き地であり、中国人虐殺の最大の現場となった。

警察、自警団、民間人も加わったこの虐殺を主導したのは、当時の日本の軍隊である。

警視庁広瀬久忠外事課長直話(1923年9月6日)によれば、「9月3日大島町7丁目に於て鮮人放火嫌疑に関連して支那人及朝鮮人300名乃至400名3回に亘り銃殺又は撲殺せられたり。」とある。

また、『関東戒厳司令部詳報』「震災警備ノ為兵器ヲ使用セル一覧表」によれば、
「3時ごろ、先述の岩波少尉以下69名、三浦少尉以下11人の部隊が、人々が「約200人の鮮人団を連れて来て、その始末を協議中」のところへ現れ、これをすべて殺害したのである。」

資料は加藤直樹著『九月、東京の路上で』(ころから刊)より。



幹部自衛官罵声事件の概要は以下の通り。

防衛省統合幕僚監部指揮通信システム部に所属する30代の男性3等空佐が16日夜、参院議員会館近くの路上で、民進党の小西洋之参院議員に暴言を繰り返したことが分かった。小西氏が17日の参院外交防衛委員会で「『おまえは国民の敵だ』と繰り返し罵声を浴びた」と述べた。制服組トップの河野克俊統合幕僚長が同日、小西氏に謝罪。小西氏は国会で自衛隊のイラク派遣日報問題を取り上げていた。野党はシビリアンコントロール(文民統制)の観点から、国会で追及する方針。
防衛省によると、3佐は帰宅してランニング中の16日午後9時ごろ、小西氏と偶然会ったと説明している。(共同通信)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする