Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「ちびっ子相撲」の女子排除と、財務事務次官女性記者セクハラの相関性

2018-04-15 | Weblog
「ちびっ子相撲」に女児を参加させないよう要請した日本相撲協会の芝田山広報部長(元横綱・大乃国)は、その理由を「安全確保のためです」「男子はけがをしていいというわけではないが、女の子が万一、けがをして顔に(一生残る)傷が残ることになってはいけない。安全面も考えてそうなった」という。だから「女性排除ではない」そうだ。

この「ちびっ子相撲」の件は本来ここまで広くマスコミに出ることではなかったかもしれないが、京都府舞鶴市での巡業で、土俵上であいさつをしていた多々見市長が突然倒れ、看護師の女性らが駆け寄り救命処置をしている最中に、若い行司が「女性の方は土俵から下り てください」と場内アナウンスで促した事件が物議を醸し、その世論を受けて浮上したのだろう。
救命処置を妨害したとしか思えないこの事件には「命よりも『女人禁制』の伝統が大事なのか」と批判が集中して当然だったと思うが、女子の方だけに「顔に傷が残る」リスクを言うことも、明らかに「差別」である。危険があれば児童が怪我をしないように講じればいいだけのはずだ。やはりこの国は性差別廃止後進国だ。というか、後退している。

録音の公表で詳細が明らかになった財務事務次官の女性記者に対する「セクハラ事件」の報道を見ていると、セクハラという以上に「女性記者」に対する「差別」だと感じる。この事務次官は記者が男性であったときも「抱きしめていい」「胸さわっていい」「手、縛っていい」と言うのだろうか。まあ言う可能性だってあるわけだが。

女性記者の質問にうんざりな表情を見せる昨今の菅官房長官の表情など見ていると、おそらくこの国の「指導者」たちは、「男性記者なら何をされてもいいというわけではないが、女性記者が万一、セクハラをされて心に一生残る傷が残ることになってはいけない。安全面も考えてそうなった」と理屈を付けてでも、女性記者を排除したいのではないかと思う。

もちろんそれは、けがをするのが女性記者の方ではないだろうからだ!


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