ピーター・ブルックさん亡くなる。
私のような者が語るべきことはない。
ただ、高校生の頃、倉敷で、映画「マルキ・ド・サドの演出のもとにシャラントン精神病院の患者たちによって演じられたジャン・ポール・マラーの迫害と暗殺」を自主上映する団体に参加していたことが、私が現在の道に至る理由の一つになっていることを、私は疑わない。
「演劇」というものについて、初めて考えた機会の一つなのだ。
著書も読ませていただいて、感化されたとも思う。
そして、「注目すべき人々との出会い」に、面食らった。あれを見たのも下北沢だった。あの想像力の先に、じつは、今稽古中の『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』は、ある。
いろいろな体験がある。
大先輩だが、勝手に、同世代として追いかけた。
人間の、演劇の、素晴らしさ。
合掌。