Blog of SAKATE

“燐光群”主宰・坂手洋二が150字ブログを始めました。

「三田文学」夏季号の充実

2022-07-13 | Weblog

「三田文学」夏季号が届く。

私も協力した部分のある号だが、なんだか想像を超えた充実ぶりに驚く。

 

私のオーストラリアの兄貴、ロジャー・パルバースさんの戯曲版『銀河鉄道の夜』をお届けできるのは、本当に嬉しい。

作中繰り返されるせりふ、

 

もし「いつまでも」がいつまでもであったらば

 

というフレーズが、祈りのように、呪詛のように、これまでの「賢治もの」と一線を画す認識を獲得している。

 

そして、「ウクライナ・ロシアからの声」という特集は、慶應義塾で教鞭を執っていたアンドリイ・ナコルチェフスキーさんが帰国後に記した「ウクライナ —自由こそ我らの信仰」に、さいきんウクライナ史に関わる小説『地の塩』リーディングの仕事の過程で、かの地の固有名詞に敏感になった身としては、ほんとうに目が醒める思いをするし、現在形としては、最後の三行の衝撃に、慄然とする。

言葉は、いま、このように立ち上がり、たたかっているのだ。

 

同志に、友に、感謝する。

私は私の仕事をしなければ。

 

 

 

 

 

 

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24日(日)のトークゲストは、竹下景子さんです。 『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』。

2022-07-13 | Weblog

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』

24日(日)のトークゲストは、俳優の、竹下景子さんです。

本公演のチケットをお持ちの方、ご予約の方はお入り頂けます。

 

竹下景子さんにはこれまで、燐光群で、「チェックポイント黒点島」「3分間の女の一生」「天使も嘘をつく」に出演していただいています。三作品とも国内でツアーもしています。「チェックポイント黒点島」は、下北沢ザ・スズナリでの、小劇場には珍しいロングラン公演でした。リアリスティックな題材も、ファンタジーというべき要素も、いささか強引な仕組みであったとしても、景子さんという存在を通して、確実に演劇として結晶してゆく、奇跡のような瞬間を持つことができました。久しぶりにお話しできるのが、とても楽しみです。

 

竹下景子【俳優】

愛知県出身  1973年NHK銀河テレビ小説『波の塔』で本格デビュー。

映画『男はつらいよ』のマドンナ役を3度務め、『学校』で第17回日本アカデミー賞優秀助演女優賞、2007年には舞台『朝焼けのマンハッタン』『海と日傘』で第42回紀伊國屋演劇賞個人賞を受賞。テレビ・映画・舞台のほか、2005年日本国際博覧会「愛・地球博」日本館総館長をはじめ、国連WFP協会親善大使など幅広く活動している。

 

 

写真の撮影は、篠山紀信さんです。

 

『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』上演情報。プレビュー初日は15日です。

http://rinkogun.com/Breathless_2022.html

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