山形県農協政治連盟が、反TPP参加を掲げる現職でみどりの風政調会長の舟山康江氏(47)の推薦を決めると、自民党TPP対策委員長の西川公也衆院議員が米沢市内で農業関係者や地元議員ら約50人を前に「いま自民党を敵にして農業が大丈夫だと思っているのか」と、県農政連の対応を批判したという。自民党の言いなりになれという恫喝だ。舟山氏は「米国では、日本は農産品を含めて関税撤廃を決断したと考えられている。安倍政権の説明とは異なる」「TPPの参加交渉について正確な説明がされていない。TPPは、大きな企業だけがもうかる仕組み。地域にはメリットはない」と、まっとうな指摘をしているが、西川議員はTPP交渉の実態が正確に把握されていないのが農協からの支持を得られない理由だとして「今後も農林関係の議員らが山形に入り、理解をえたい。聖域は守る」と話したという。だが、「聖域を守る」というような構えにならなければならないこと自体が異常だし、そもそも「守る」ことが可能であるという確証はどこにもない。……『帰還』は日本の農業についての劇でもある。東京公演は九日まで。
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