一昨年の8月末に
たった2ヵ月臥して母は逝った
その2か月前
検査のために受診した母に
近くに住む姉妹三人で付き添った
たとえ診察の付添であっても
今ここに母があること
姉妹で付き添えることがうれしく
こんな歌を作った
95の母に付き添う診察のうれしき母がここにあること
しかし母はその夜に熱をだし
2週間後の検査結果は
姉に代わって私が聞くことになり
結果が分かっても
高齢のため積極的な治療はできなかった
亡くなる前日母を訪ねたとき
小さく小さくなってしまった母の姿に
声を殺して泣いた
それを見ていた姉が私を気遣い
翌日の朝電話をくれた
「よい知らせよ~」と前置きをして
母が明け方目をさましニッコリ笑ったこと
その笑顔がかわいらしくて
沈んでいた姉の胸がパーツと晴れたこと
このうれしさは看護者冥利に尽きると思ったこと
ほんとうにうれしそうに語ってくれた
しかし
その日の午後
母は旅立った
点滴を終えたる母はその白き手を見つめおりみどり児のように
翌日
ちょうど新聞に載った私の歌を切り抜き
母への最後のプレゼントとした
あれから2年はあっという間に過ぎた
春に咲く球根探すカタログに母好みいしムスカリのあり
いつもいつも
母の好きだった花を一番に考えてしまう