昨日の朝、ひめちゃんは獅子丸と堀之内の北、高縄の摩崖仏のあたりをお散歩しました。
摩崖仏の隣に住む、花好きおばさんのガーデンです。
遅咲きの黄色い牡丹が咲いています
薔薇の蕾も見えてきました。
花に満足して油断していました
摩崖仏の下の岩神沼に、アオサギがいます。
慌ててカメラを出しましたけど、飛び立ってしまいました
堀之内近辺で見かけるアオサギは、いつも単独行動です。
下手計(しもたばか)の信号にもどり、右折して、七ツ梅跡を目指します。
「七ツ梅跡」は偶然のことから、獅子丸家開基の常廣寺と関係があることがわかったのです。
常廣寺は大正12年1月1日にも焼けています。
竜骨の由来等を記した文書は焼けてしまいました
けれども、常廣寺の竜骨は一世を風靡したらしく、鶏足寺文書名なかに竜骨伝記および證書(しょうしょ、鑑定書)の写しがあります。
また、世良田の毛呂権蔵(もろごんぞう)も『上野国志(こうずけこくし)』のなかに、記録しています。
次の資料は、それらから復元された證書(しょうしょ、鑑定書)です。
この鑑定書付きで竜骨は常廣寺に納められたのです。
いったいいくらのお金が動いたのでしょう?
一(ひとつ)此の龍骨の儀先祖木食屡睡より我等に相傳せり何の異地義納め申すべからず候さ候へども後の時承るとも候所に此度もち行く所なり全て宝物に候右龍骨我等禰宜(ねぎ)所持の間仙洞御所様女院様二条御所様九条御所様并(ならびに)御宮様方へ奉り御正覧に入る後褒美(ほうび)成り下され候龍骨之儀に有りて候ふ間大切に御守成可(なすべ)く候屡睡より傳来せる本状を添えここに納め令(し)むる者なり後の證(あかし)と為すこと如件(くだんのごとし)
正徳四年午(うま)七月日
正親町三条大納言家
田中籐左衛門定芳(さだよし) 花押(かおう)
上野州勢多郡前橋領山上村常廣寺
そして田中籐左衛門(たなかとうざえもん)を検索するうちに、銘酒七ツ梅にたどりついたのです
本来の国道17号線をわたると、まもなく到着です。
外の世界から隔絶された古い空間です
数年前訪問してから、親しくお付き合いしている「七ツ梅結い房」にお邪魔します
6月6日に常廣寺で予定している、郷右衛門忌(ごうえもんき)のご案内にうかがったのです
快諾を戴きました
本来の店舗というか母屋が、いい雰囲気で残っています。
この前の道が本来の中仙道だそうです
右端の通路の上に、「田中藤左衛門」の表札がズーとあります
「竜骨伝記の真実」については、後日またお話しします、お楽しみに
駐車場に戻る途中、敷地内の深谷シネマにも渋沢栄一さんです