昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

白秋忌

2017-11-02 18:55:19 | 俳句

かーたんと銀座に出かけた。
『銀座ライオン』ででビールを飲んだ。
糖質制限を冒して飲んだ。
ついでに糖質をたんまり含んだ芋なども鱈腹食った。
さらには甘~いデザートも食った。
もう破れかぶれである。
美味かった。
飲んだビールは少しだったが、体調が悪かったからか、空腹だったからか分からないがしたたか酔った。
酔った割には、しこたま食った。
10月は過ぎたが、ドイツの9月から10月にかけての恒例の行事として、オクトーバー・フェストがある。
一種のビール祭りである。
なぜ、10月にビール祭りをやるかというと、3月仕込みのビールが極上品として尊ばれている。
いわゆる「メルツェン」である。
この3月仕込み醸造のビールが飲み頃になるのが10月なので、10月にビール祭りをやるのである。
オカブは酒には節操がないが、何が一番好きかと聞かれれば、ビールが一番好きだ。
だから糖質制限は辛い。
しかし、今日はバッカスが、この上ない酔い心地を運んできたのかもしれない。

白秋忌風の渦巻く巷かな   素閑


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十日菊

2017-11-02 06:39:08 | 俳句

このところ自分語りが多くなっているが、世間とあまり接点を持たないので、致し方ないことでもある。
少し政治の話をしよう。
先の、衆議院選。
焦点は自民の圧勝と立憲民主の躍進と言ったところか?
確かに自民の勝利は野党の敵失によるところも大きいが、そうは言っても与党自民、安倍政権が有権者から支持を受けたことは否めない。
野党支持の評論家たちの言う「安倍政権が支持されたわけではない」というのは詭弁というか、もはや何を言っているのか理解不能だ。
しかし、気になることがあり、それは今回の衆院選の投票率は前回に次ぎ戦後二番目になる低さだということだ。
この政治参加に対する関心の低さは、主に三つの要因に帰するとオカブは考えている。
一つは、「政治」の結果によってもたらされる公的な利害よりも、会社などの職場における昇給や昇進、転職によって得られるインセンティブの方が有権者の利害により大きな影響を及ぼすことにより、政治に対する有権者の関心の比重が低くなっていること。要は政治より仕事の方が大切だという有権者の意識の変化。視点を変えていえば、ホワイトカラー労働者にとっては、政治が関わる一律的な賃上げなどよりも、自らの実績の評価とそれの対価である報酬のほうがより重要だと見做されているのではないか?今後、成果報酬労働が増加するにつれ、この傾向は強まっていくと考えられる。
第二に、現代の政治は内政に関しても、外交・安全保障に関しても技術的に高度に専門的になり過ぎて、有権者が各党の出す政策案に判断を下せないこと。
第三に二にも関わることなのだが、実質的な政策案や政策遂行が高度に専門的になり過ぎているため、与党も野党も有権者にアピールするにはデマゴーグと言ってもいいプロパガンダを用いて、逆にそれが一層、有権者の政治不信を招いていること。
以上の要因を解消するのは困難だが、ITによる密度の濃い情報発信、デマゴーグを垂れ流すのみのマスコミの排除などの策で、なんとか改善に向かうのではないかとオカブは考えている。

十日菊憐れむごとき母の眼や   素閑


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