昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

冬めく

2017-11-09 18:56:42 | 俳句

今日、オーストリア・ワインの新酒「ホイリゲ」が届いた。
かねてより『オーストリアワインドットコム』の経営者の知人に注文していたものである。
「ホイリゲ」と言えば、ウィーンなどに行った方は、グリンツィングにあるワイン居酒屋を想像するだろう。
しかしホイリゲ(Heuriger)のもともとの意味は「新酒」ということである。
かつてハプスブルグ家の世、皇帝フランツ・ヨーゼフ一世が、葡萄農家に、その年の新酒に限って店頭で飲ませて小売りしても良いという勅許を与えたのが始まりだ。
オカブもウィーンのホイリゲには行ったことがあるが、季節外れだったし、楽士が入って盛り上がる夜でなかったので、拍子抜けしてしまった。
やはり、ウィーンは音楽と芸術と、そして酒の都である。
ワインもビールも良い。
今日もしたたか酔っぱらった。

あだの世と悟りつつあり冬めける   素閑


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炉開き

2017-11-09 14:38:03 | 俳句

家の茶室も、もう、すっかり使わなくなった。
高齢のばーたんが、茶の湯を仕らなくなったからである。
従って、今も、炉は塞いだまま。
ばーたんが足腰の立つうちに、一度、暁をやってやると嘯いたことがあったが、これでは来年の寒は駄目そう。
来年がダメだと、もうずっと出来ないかな、などと思う。
暁は厳寒の未明に客を招いて、行う茶会で、茶人にとっては、一生のうちに一回できれば、茶人冥利に尽きるという貴重なもの。
しかし、もう点前も覚束ないばーたんでは到底無理なのは分かっている。
とは言うものの当人は、今日はのこのこ新宿に一人で出かけているので、元気は元気だ。
ただ、何か寂しい気はするのは仕方がない。

炉開きやくしけずりたり病みし朝   素閑




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柿落葉

2017-11-09 10:32:27 | 俳句

 世の中、特にネット上ではウヨクとかサヨクとか喧しい。
時に、自分はウヨクなのかサヨクなのか自問自答して、答えに窮して困惑することがある。
基本、オカブは自分をウヨクだと思っている。
安倍晋三支持である。決して自民党支持ではない。安倍晋三支持なのである。
別に安倍首相のことを好きでも嫌いでもない。
掲げる政策に賛同するものでもない。
特に有為で能力のある政治家とも、人格に優れた人物とも思っていない。
しかし、安倍晋三は「看板」としてみれば極上の看板なのである。
この看板の強みは安倍一強の安定政権を作り出している。
安定政権の存在により、国民の被る恩恵は大きい。
さらに、この看板の強みの素は反対勢力の多いことである。
看板は時として「ヒトラー」と同一にみなされる。
非常にシンボリックである。
反対勢力が多いということ,またポジティブにせよネガティブにせよシンボル性が高いということが、さらに看板の強みに磨きをかけている。
だから反対勢力は、安倍晋三を追い落としたければ、安倍に最大の賛辞を贈ればよいのである。
オカブは憲法改正論者である。
焦点課題とするのは96条の改正であるが、9条も改正、ないしは削除しなければと思っている。
9条に関しては一時、手を付けなくてもいいかな、と思ったことがある。
しかし今は改正しなければならないと思っている。
一方で、天皇制、皇室は廃すべきだと思っている。(「ウヨク」には案外、反天皇が多い)
さらに君が代、日の丸はドーデモいい、と思っている。
ただ、卒業式で起立させる側も、起立を拒む側も、生徒が主役の場で、大人なんだから騒ぎを起こさないでおいた方がいいと思っている。
選挙演説で、日の丸を掲げて集まってくる連中はウザイ。ヒジョーにウザイ。
君が代はダサい。
慰安婦に関しては、一時、集中的にネット掲示板で議論して、オカブは慰安婦捏造論に与していたのだが、慰安婦肯定派から客観資料を出されて、ぐうの音も出なくなった。
その資料を否定することができなかったからである。
そこで、当時の軍部のかなり高位の機関の判断で、慰安婦の強制連行は行われたと思っている。
だから、韓国に謝罪することに抵抗はない。
しかし、いわゆる日韓慰安婦合意は一つの区切りである。
これから先、韓国が外交の優位性を得るため慰安婦カードを切ることがあれば、それには国を挙げて対抗すべきだと思っている。
ただ、それとは別に、時があれば、韓国に謝罪すべきと思っている。
他にも政治的事象に対する立場はいろいろあるが、ざっと言ってこんなところである。
こんなオカブはウヨクだろうか?サヨクだろうか?
自分ではウヨクだと思っているのだが・・・・・・・

天駆ける光の群れや柿落葉   素閑


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神の留守

2017-11-09 03:17:58 | 俳句

いろいろと忙しい。
明日の晩は、かーたんとディアナ・ダムラウ、ニコラ・テステのリサイタルを観に行く。
オペラの舞台ではないとはいえ、世界で当代随一の歌姫の舞台である。
気合を入れて聴いてこなければならない。
しかし、こうした日常生活の刺激は一方でストレスでもある。
なんとはなしに懋と過ごしてみることにあこがれることもある。
まあ、生活にはこういう緩急が必要なのだとは思うが、年老いた身、無事これ貴人といきたいものである。
とにかく肩の凝るものは疲れる。

武蔵野の狐の業か神の留守   素閑