昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

初時雨

2017-11-08 18:21:26 | 俳句

イタリー出身でベルリンを拠点に活躍中のフルーティスト、リタ・ダルカンジェロ女史と品川のイタリアンで会ってきた。
女史は、今回の来日で千葉、京都、佐賀でコンサートをこなしたとのこと。
成功裏に終わったようだ。
日本で活動するための助言を求められた。
音楽市場が縮小する中で、難しい課題だが、宿題として持ち帰る。
来月までには、彼女の求める情報をリターンしようと思う。
しかし、慣れぬ異国の地で、演奏活動を行う外国人はアジア圏も含めて、そのバイタリティに敬服してしまう。
日本人も海外で活躍しているトップレベルの人はいるが、一般の演奏家も活躍の舞台を広く海外に求める時を期待している。

踏み散らす落ち葉のさだめ初時雨   素閑



 


俳句・短歌ランキング


小春

2017-11-08 09:22:11 | 俳句

もはや何の果報も期待していないが「果報は寝て待て」という箴言はなかなか良くできていると思う。
だいたい人の幸不幸は、その人の捉え方によって、どのようなことが幸不幸なのかだいぶ異なる。
だから傍目には不幸のどん底のような境遇でも、案外本人は幸福を味わっているという場合もある。
もちろん、その逆もある。
さらに、幸福は願って努力して追求しても得られるものではないというのがオカブの主観である。
もちろん社会的な成功や、経済的な充足は努力によって得られるだろう。
だが、前述したように、それらが幸福に結びつくかというと全ての場合に当て嵌まるわけではない。
要は「果報は寝て待て」である。

かさこそと乾いた音の小春かな   素閑


俳句・短歌ランキング