人間とは?
大きく出たな、と思う向きもあろうが、そんな御大層なものではない。
人間にはスーパーで売っている茄子や胡瓜のような規格品はない。
みんな地採れの野菜のように、ひん曲がっている。
それにも拘らず、人間をスーパーの規格品のように扱うから世の中間違いが起こる。
自分に対しても他人に対しても、ひん曲がった茄子や胡瓜に様なものだと思っていることで、間違いはない。
ひん曲がっているからこそ、いろいろな軋轢もあるのだが、そこから面白いことも生まれる。
そこから神も生まれ、仏も生まれる。
くれぐれも人間を完璧なものと見ないことである。
神の旅朱き橋にて濁り川 素閑