正月も終わりである。
昨年、もう年が明けるのか!?と思っていたらあっという間である。
去年、歳を取るとなぜ時が経つのが速いのか、という理由について友達から面白い説を聞いた。
曰く、10歳であれば1年は生涯の十分の一であるが、60歳だと六十分の一である。時を速く感じるのは当然とのこと。
なるほど、と思った。
とにかく去年、バタバタとした正月を過ごしたのが今年のように思えてくる。
歳は取りたくないものである。
ところで晩成の戦国大名の一は北条早雲。
五十歳になって初めて城主と言う地位を得た。
それからも彼の経営策は慎重そのもの。
隣国を侵略するにも、勝算が100%でないとその腰を上げない。
しかしひとたび動いたとなると一気呵成である。
その日々の戒めは『早雲寺殿壁書』につぶさに現れている。
彼は現代にあってもなお、合理的為政者、ないしは経営者として大成功を収めたことだろう。
けふを生きゐつかゑびすの老ひのはて 素閑
ゐつかゑびす商売繁盛ささもってこひ 素閑
仔細気にゐつかゑびすの笹かかげ 素閑
臈たける五日戎の八文字 素閑
岩つばきゐつかゑびすに光浴び 素閑
亥のとしにゐつかゑびすの猪突かな 素閑
朋輩らゐつかゑびすの生酔ひか 素閑
旅行社の五日戎を整えり 素閑
ゐつかゑびす御前の忌日忘れたり 素閑
しろたへのゐつかゑびすの神子みたり 素閑