昼のガスパール・オカブ日記

閑人オカブの日常、つらつら思ったことなど。語るもせんなき繰り言を俳句を交えて独吟。

実南天

2019-01-08 16:51:57 | 俳句

年末年始は『こうもり』尽くしだった。
3本は観た。
しかし、どれもオットー・シェンク演出のもの。
どうも『こうもり』はオットー・シェンク演出でないと面白くない。
『こうもり』のプロットには諸説があって、一定しないが、シェンクの物語が最も納得するし劇としての完成度も高い。
これに挑戦する冒険的な演出もあるが全敗である。
劇の進行の一場面一場面が定番になっていて、これ以外の『こうもり』を観ても違和感があるばかりだ。
まぁ「12月32日」のカレンダーがないと年が明けた気がしないというものだ。
これほどオットー・シェンクは親しまれている。
さて、大晦日にウィーンの国立歌劇場で『こうもり』を観られるのはいつになることやら・・・

実南天千畳敷の庭先や   素閑

南天の夜星に替へるあけのゐろ   素閑

南天や行くさきざきでうたげなり   素閑

古垣に臥竜老松実南天   素閑

いてる朝素手にふれたる実南天   素閑

愉しけり南天みたるわれがその   素閑

南天の実の残影のわすれらじ   素閑

実南天近江路風の吹きわたり   素閑

我が里のにわの南天とき惜しみ   素閑

手は荒れてはだはすさめど実南天   素閑

 

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