年末年始は『こうもり』尽くしだった。
3本は観た。
しかし、どれもオットー・シェンク演出のもの。
どうも『こうもり』はオットー・シェンク演出でないと面白くない。
『こうもり』のプロットには諸説があって、一定しないが、シェンクの物語が最も納得するし劇としての完成度も高い。
これに挑戦する冒険的な演出もあるが全敗である。
劇の進行の一場面一場面が定番になっていて、これ以外の『こうもり』を観ても違和感があるばかりだ。
まぁ「12月32日」のカレンダーがないと年が明けた気がしないというものだ。
これほどオットー・シェンクは親しまれている。
さて、大晦日にウィーンの国立歌劇場で『こうもり』を観られるのはいつになることやら・・・
実南天千畳敷の庭先や 素閑
南天の夜星に替へるあけのゐろ 素閑
南天や行くさきざきでうたげなり 素閑
古垣に臥竜老松実南天 素閑
いてる朝素手にふれたる実南天 素閑
愉しけり南天みたるわれがその 素閑
南天の実の残影のわすれらじ 素閑
実南天近江路風の吹きわたり 素閑
我が里のにわの南天とき惜しみ 素閑
手は荒れてはだはすさめど実南天 素閑