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溝とは、法会の一種であり、経典を講じる法会のことを指します。講会(こうえ)とも呼びます。転じて、民俗宗教における宗教行事を行なう結社のことです。またその行事・会合のことでもあります。講社(こうしゃ)ともいいます。
その中で、伊勢講とは、 伊勢参りを目的に組織された信仰集団です。共同の積立金,または伊勢山や伊勢講田と呼ぶ山林田畑収入を経費にあて,代参者を順次派遣します。集落中の加入を強制する例もあり,若いとき一緒に参拝した仲間は生涯深い交際を結びます。
由利町史によれば、伊勢溝、鹿島溝が盛んで、毎月十六日に当番の家で飲み会を開きの人達の親睦を図り、お金を貯めて、伊勢参りや鹿島参りをしてたそうです。
さすがに、今は毎月という事ではないようですが、各の会館(コミュニティセンター)に集まって飲み会を開き更には積み立てをしているそうです。
私の知り合いの謎の地学者Nトシ氏は、屋敷のとある出身で、ご先祖様が寺子屋を開いたと由利町史に載っているほどの名家の出です。そのN氏のでは、今でも伊勢溝が受け継がれていて、今年はお金も貯まったので、8名で伊勢参りをしてきたそうです。15000円の祈祷に巫女の舞までついて心が洗われたと言っていました。
私は、餞別を差し上げませんでしたが、わざわざお土産をいただきました。
ありがたや!ありがたや!
鳥海地域を、文化のガラパゴスと言ってきましたが、由利も負けていませんね!
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