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秋田の田舎暮らし!
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知らない事ばかり

2020年08月15日 04時24分00秒 | Weblog
うちは浄土真宗大谷派の専念寺の檀家である。今年は、母の初盆だったので、13日にお経をあげていただいた。
専念寺は浄土真宗大谷派でいわゆる一向宗である。
お盆に先祖が里帰りするなどという発想はなく、すでに極楽浄土に行った先祖を感謝するのがお盆である。よって、お盆に特別なお供え物なども基本的にしない。
灯籠もしなくて構わないそうだ。
ただ、先祖に感謝するという事で灯籠くらいは飾っても問題ないという。

檀家制度は江戸時代から始まりった

江戸幕府は、寺院と檀家のつながりを強制化た。幕府が頭を悩ませていた存在にキリシタンがいたが、彼らを弾圧、排除するために、1612年に禁教令(キリスト教禁止令)を出したのだ。

そして幕府は、民衆たちが檀家であることの証書の発行を日本全国の寺院に義務付けた。これが寺請制度だ。今で言うと戸籍に近いかも。寺院はこれによって、民衆を入檀させ、管理したのだ

檀家にならない者は弾圧されるため、この政策によって民衆は必ずどこかの寺院に属さなければならなず、寺院の権力はより強固に増したのだ。

すると、寺院の腐敗が横行するようになり、民衆側から寺院への不満が募るようになった。よって江戸幕府が倒れ、明治政府が神道を国教化するのに合わせて、日本中の仏教寺院で打ちこわしが行われた(廃仏毀釈)。明治政府は神道への変換を基本としたため、とても面倒な時代だった。

現在では、憲法20条で信教の自由が謳われており宗教に無関係な人が増えてきた。田舎では檀家制度が今でも守られているが、実は江戸時代の民衆を取り締まる厳しい制度が脈々と受け継がれているのである。

でも、ご先祖さまがいたから今の自分があると言う事では感謝に繋がり、檀家であるという事で心の支えになるのだ。

自分の家は集落の墓地(かなり広い)のまん前にある。12日から16日の間は特設の照明がつけられて、夜中いっぱい電球が灯されている。ところが、昨今夜にお墓参りをされる方はほとんどいない。町内会費の無駄遣いという声もあり、今年いっぱいでこれもやめる事になりそうだ。



ちなみに浄土真宗では迎え盆とか送り盆という発想はないので、13日から16日のお盆の間は仏壇でしっかりお経をあげて先祖に感謝するので良いらしい。


コメント (4)
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