秋田では、ミヤマイラクサをアイコと呼びます。戦時中、アイコは救荒植物として、茹でた葉を乾燥させて食料にしていました。湿気のある沢沿いにどこにでも群生します。採取容易ですが、全草細かい棘があるので、棘を通さない手袋がないといけません。誤って素手で掴んだりすると激痛がはしります。
ところが、この棘は、茹でると消失します。そして癖のないとてもおいしい山菜なのです。米代わりのタンパク源になったのも分かるような気がします。(そんな時代にはもどりたくありませんが)
アイコは、茹でてそのままおひたしで食べるのが一番ですが、油炒めや味噌汁の具にもなります。スーパーで買う野菜がひつようでなくなります。
アイコは、塩蔵できます。ただ塩蔵すると鮮やかなグリーンが茶褐色に変わってしまいます。塩抜きしても色は戻りません。
アイコには、ビタミンC、カルシウム、ミネラルなど栄養価が高くリューマチ、関節炎、小児のひきつけ、腰痛、神経痛、整腸などの効能があると言われています。ヨーロッパでは、薬草として用いられていて、血糖値降下作用があり、糖尿病に健康茶として広く親しまれています。
今年は、アイコ茶をつくろうと思います。