これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

10円切手と1円切手

2019年07月07日 21時35分04秒 | エッセイ
 引き出しの中身を整理していたら、1円切手と10円切手のシートが出てきた。
「わあ、懐かしい。最近ずっと使っていないなぁ」



 1円切手は、定形郵便80円が82円に、ハガキ50円が52円に値上がりした2014年に買ったはずだ。旧料金の切手やハガキが20枚ほどあったため、かなり重宝した記憶がある。10円切手は、82円だと重量オーバーする封書や、2017年のハガキ料金62円となったときに活躍した。
「それだけ、マメに手紙を出していたんだね」
 両親や姉へのバースデーカードだったり、数少ない友達への暑中見舞いだったり。今は、固定電話も携帯電話も持たない元同僚への連絡手段として、ハガキを出す程度だろうか。それでも、100枚あったはずの切手シートが残り50枚を切っているので、よく頑張ったと思う。
 先日、職場で度肝を抜かれる封書が届いた。差出人は九州にある高校なのだが、82円切手ではなく、10円切手8枚と2円切手1枚が貼られている。細長い封筒の3分の1が切手で埋め尽くされ、ビジネスマナーとしてどうなのかと首を傾げた。
 しかも、用件は「○○先生の授業を見学させてほしい」という依頼文だし。とてもとても、私には真似できない。
「うーん、これはまた、思い切った手段に出ましたねぇ」
 郵便物を仕分けしていた事務職員も、この封書を見て苦笑いしていた。
 事前に電話で相談を受けたのがひと月前。おそらく、何らかの事情で依頼状の送付が遅れてしまい、あわてて処理しようとしたら82円切手を切らしていた……。そういうことにしておこう。
 ところで、今年の10月には、またまた郵便料金が改定される。82円の定形郵便が84円に、62円のハガキが63円に値上がりするというから、今後も1円切手は活躍するだろう。
 値上がり前に、手紙でも書こうかな。


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コメント (8)
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