これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

どのキズパワーパッドにしますか?

2025年01月12日 18時06分06秒 | エッセイ
 年末の大掃除でガスコンロを磨いていたら、突起で右手の小指を切るケガをした。
「いたたた! うわ、血が血が。ミキ、ちょっと来てぇ!」
 助けを求める相手は娘である。夫を呼んだところで解決に結びつかない。なるべく哀れっぽい声を出し、大げさに騒ぐことが大事だ。
「どうしたの? あーあ、切っちゃったんだね。キズパワーパッド持ってくるよ」
 ティッシュで止血している間にキズパワーパッドを貼ってもらい、一件落着。まだ洗面台の掃除や棚の片づけが残っていたが、新年にやればいいやと割り切って安静にした。
 年明けは2日から掃除に取り掛かる。どうせ暇だし、動かないと肥える一方だから、このスタイルは悪くないかもしれない。残りの掃除が終わり、水を含んで膨らんだキズパワーパッドを取り換えた。今度は血が出ていないので、自分一人でできる。



「さあ、できた。あれ? 何か今までのより太い……」
 新しく貼ったパッドは明らかに形が違うではないか。戸惑っていると娘に笑われた。
「お母さん、それ、靴ずれ用だよ」
「えっ!」
 箱を見るとたしかにたしかに。



「別の種類があるって知らなかった」
「まあ、いいんじゃない」
 正しくは、こちらを使うべきだった。



 最初は快適だったのだが、膨らんでくると話は別だ。小指だけ「ポッコリ」してしまい、作業の邪魔になる。やはり、これは足に適した形状なのだろう。
 失敗した。ちっ。
 キズパワーパッドのバリエーションは豊富なようだ。
 我が家にはひじ・ひざ用の箱もある。



 転んで擦りむいたときに使うのだろうか。この先、どんどん老いていくので、お世話になるかもしれない。
 大きめサイズという箱もあった。



 ふつうサイズで収まらないケガは、さぞかし痛かろう。使う場面がなければいいな~と願うばかりだ。
 さて、靴ずれ用を貼り付けた小指は、2日後にポロリとパッドが剥がれてしまった。初詣のため、神社に向かう道で、コートのポケットに手を入れて歩いていた。境内に入り、ポケットから手を出したら、絆創膏がポケット内に残ったというわけだ。小指の白い跡を見て驚いた。
「うわあ、キズがキレイに治ってる。スゴイ!」
 保護するキズがなかったから、自然に剥離したのだろうか。
 神社の神様だけでなく、非常に優秀な医療品にも「今年もよい年でありますように」と祈った。
 もっとも、ケガをしないのが一番!
 皆さまも、どうぞお気をつけて。

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