これは したり ~笹木 砂希~

ユニークであることが、ワタシのステイタス

映画『はたらく細胞』と休日のワタシ

2025年01月19日 21時32分49秒 | エッセイ
 久しぶりに劇場で映画を見た。
 作品は『はたらく細胞』。



 上映スケジュールとにらめっこして、この作品にピピッと来た。どの俳優が出ているとか、監督が誰などとチェックしたわけではない。チェックしたところで、私はほとんどテレビを見ないから芸能人には本当に疎くて、看板の中で唯一、確認できたのは佐藤健だけであった。何の根拠もないけれど、上映作品の中では「これがおもしろそう」との直感が働いた。
 映画は、日胡(にこ)ちゃんの体内の細胞たちが、互いに協力し合い、どのように活躍して本人を支えているかを詳しく教えてくれる。俳優たちが酸素を運ぶ赤血球、侵入者を排除する白血球、出血を止める血小板、強力な殺傷能力を持つキラーT細胞などになって、人間くさいドラマを展開するのだ。
 前半ではたくさん笑わせてもらったが、後半では泣かされ、ラストはお見事であった。
「あー、よかった。こんなに満足した作品は少ないかな。パンフレット買おう」
 ページをめくり、どの役を誰がやったかの確認をした。主役級はさておき、セカオワのFukaseがいることに驚いた。



「えっ、俳優もできるんだ~」
 セカイノオワリは私が知っている数少ないアーティストの一つである。『アンブレラ』は何度聴いても飽きないし、Fukaseの透明感のある声が好きなのだが、スクリーンでも会えてうれしい。
 小沢真珠もわかる。



 美人なのに、こんなにコミカルな菌になりきるなんて、さすがは役者だ。
 残念だったのは、DJ KOOがパンフレットに載っていないことである。日胡ちゃんが恋している先輩に会ったとき、体内にアドレナリンが放出され、細胞たちが総出でサンバを踊っていた。このときに登場したのだから、キャストに出してほしかったのに残念だった。



 映画のあとはランチ。
 映画館から5分歩くと、小さなフレンチレストランがある。その日のメニューには好物の鴨があり、「ウホホ」とがっついてしまった。



 日胡ちゃんのお父さんは不摂生をしていて、体内の街がすさんで、スラム街に近かったことを思い出す。路上にゴミ袋がいくつも捨てられており、「LDLコレステロール」と書かれていたのには苦笑した。脂質が過剰になると、血管の壁にへばりつくというから、まさにゴミ袋で通りにくくなる例えがピッタリなのだろう。
 デザートだって危険だが、美味しいものはやめられない。



「ごちそうさまでしたっ!」
 レストランから家までは電車で5駅分ある。ちょっと遠いけれど、運動のため、歩いて帰ることにした。晴れてポカポカしていたこともあり、のんびり90分の散歩としゃれこんだ。
 さて、私の体内では、どのような街が形成されているのやら。
 美しく清潔な街を目指して、節制と運動に励むぞ~!

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