量質転化の目的論
量質転化とは、量の増加の結果、質が変わる、という事。
練習・訓練の結果、上達する、という事。
前前回の「量質転化化の二重性」で
「歯磨き」についての量質転化化を取り上げたが…
そこでは、
量質転化化の目的の問題が
考えられていなかった。
歯磨きの量質転化化の目的には、
大きく以下の三通りが考えられる。
歯磨きの「習慣化」の量質転化か、
歯磨きの「磨き方」の量質転化か、
口腔内の「状態変化」の量質転化か、
「習慣化」なら、朝だけ、朝と夜、朝昼晩、または食べたら歯磨きの選択。
「磨き方」なら、色々な磨き技から基本的・効果的な技の選択。
「状態変化」なら、磨き技の効果的な使用法の選択。
別の視点からは、
歯磨きを、何時、どの様なやり方で、何処に対してどのように使うか、という事。
歯磨きの目的が「虫歯予防」であるなら、
究極的には、虫歯になり難い口腔内の状態の維持であろう。
それは、口腔内での虫歯の原因除去である。
その為には、何かを食べたら必ず歯磨き。
それも歯・歯茎を傷めず、口腔内の全ての食べカスの除去。
それには、歯の表面、舌の表面、歯の間…の食べカス除去であろう。
量質転化化での最重要課題は、
正しく適切な目的設定であろう。
例え、歯磨きの習慣化が量質転化化できても、
その、磨く時、磨き方、磨く場所、が正しくないなら、
結果的に口腔内の状態変化は得られず、
頑張っても、虫歯になってしまう…
なんて、骨折り損の虫歯儲け…であろう。