前回の続き
ききょうが、まひろに何を言い出すのか興味津々でした。
まず、「ひきこまれました。」と源氏物語を褒めたあと、「まひろ様は、根がお暗い。」
物語の内容をけなしつつ、まひろの漢籍知識については、褒めるという。
まひろは、ききょうを藤壺にスカウト。
ききょうは、定子命ですから、定子の身内を支えるために生きていると答えます。
次に、「なにゆえ、源氏物語をお書きになったのですか?」
まひろは、左大臣に頼まれたからと言いますが。
ききょうは、「帝の心から、亡き定子様を消し去るために。」「源氏物語を恨んでおりますの。」
結局、源氏物語の存在自体に嫌悪感を抱いていると言いたかったみたいです。
よく言われていたのが、紫式部と清少納言は、仲が悪いということでした。
今まで、仲が良いように描かれていたので、違和感を感じていました。
この二人の会話で納得です。
寛弘六(1009)年
敦康親王の元服の話が持ち上がります。
敦康親王は、彰子を慕っているので、元服して、藤壺を出るのが嫌らしいです。
道長の元へ、敦成親王を呪詛した札が、届けられます。
犯人捜しです。
円能という僧が浮かび上がり、伊周につながっていきます。
伊周が、敦成親王を恨むのも、しょうがないですが。
彰子と帝の会話。
すっかり仲睦まじくなりました。
彰子は、「私の敦康親王への想いは、変わりませぬ。闇を照らす光でした。」
帝も、彰子の言葉に心打たれたと思います。敦康親王も敦成親王も、同じ我が子ですからね。本音では、敦康親王への想いは強いと思います。
まひろが、宮の宣旨に「子を想う気持ちは、なかなか届かぬようで困ります。」「夫婦であっても、親子であっても、誠にわかりあえることなどできぬのではあるが。」と答えます。
この宮の宣旨の言葉は、心に響きました。
伊周は、道長を呪詛。
そこへ駆けつける隆家。
伊周は、すでに精神的に病んでます。
道長が頼通をよびます。
「これより、俺とおまえがなさぬことはなにか。」
頼通が、帝に仕え朝廷の繁栄と安寧をはかることとありきたりのことを言います。
道長は、「われらが、なずことは、敦成様を次の東宮に。一刻も早く即位。」「家の繁栄のためではないぞ。」「なすべきは、揺るぎなき力をもって、民のために良き政を行う。」
普通に考えれば、敦康親王が次の東宮になるはず。
それを翻すには、何らかの理由が必要となるでしょう。
臨時の除目。
道長の想いを反映した人事。
頼通も、19歳にして、権中納言。
為時が、8年ぶりに任官。
道長と倫子。
頼通の婿入り先を検討。
道長は、「男の行く末は妻で決まる。そなたのおかげである。」
今の道長があるのは、倫子のおかげというのは、間違いないです。
頼通の婿入り先、隆姫女王。
道長が、まひろのところへ。
まひろの娘・賢子の裳着が近いので、何かいただけないかと。
道長は、賢子のこと、知っているのでしょうか。この様子だとわかっていませんよね。
まひろは、藤壺の人気者になりそうな方として、和泉式部を推薦。
和泉式部、恋多き女性だったのですね。全然知りませんでした。
確かに、華やかさがあります。
道長は、彰子と敦康親王が仲良いのを、快く想っていないようです。
敦康親王の元服を急がせます。
その年の6月、頼通結婚。彰子が妊娠。二度目の出産です。
中宮が子を産むまで、元服を延期せよと帝。
道長の思惑が外れ、次善の策を考えます。敦康親王の在所について。
伊周は、体調が悪そうです。
道長は、伊周に、「今後、おまえが政に関わることはない。」
道長が、だんだんと権力者の道を進んでいきます。
若い頃の想いは、忘れてしまったのか。
若い頃のまんまだと、藤原氏の栄華は築かれなかったでしょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます