しましましっぽ

読んだ本の簡単な粗筋と感想のブログです。

「スラン」  A・E・ヴァン・ヴォクト 

2024年08月19日 | 読書
「スラン」  A・E・ヴァン・ヴォクト   ハヤカワ文庫SF   SLAN                   浅倉久志・訳S(サミュエル)・ランが創造したと言われる新人類スランは高い知能と人の心を読める能力を持つ。胎児に手を加えたとして人類は怒り恐れ、スランを迫害し殲滅しようとする。9歳のスランのジョミー・クロスは、母親とひっそり暮らしていたが見つかり母親は射殺されるが、ジョミーは人間の老婆グラ . . . 本文を読む
コメント

「誘拐犯」 シャルロッテ・リンク

2024年08月14日 | 読書
「誘拐犯」 シャルロッテ・リンク  創元推理文庫 上・下巻  DIE SUCHE             浅井晶子・訳ロンドン警視庁の孤独な刑事、ケイト・リンヴィルは、敏腕警部だった父の惨殺現場となった生家を貸し家にしていたが、家の処分を決意。宿を取った近くのB&Bの14歳の娘アメリーが行方不明になる。捜査にあたるのは、ケイトの父の事件の時と同じ地元警察のケイレブ・ヘイル警部だった。その頃、1年前 . . . 本文を読む
コメント

「街角の書店 18の奇妙な物語」 フレドッリック・ブラウン、シャーリイ・ジャクスン他 

2024年08月13日 | 読書
「街角の書店 18の奇妙な物語」 フレドッリック・ブラウン、シャーリイ・ジャクスン他 創元推理文庫         中村融・編   江戸川乱歩の造語である〈奇妙な味〉とは、SFにもミステリにも分類不能な、異様な読後感を残す短編を指す。本書には、ひねりの利いたアイデアストーリーから一風変わった幻想譚まで、多様な味わいの18篇を収めた。おばあちゃんの買い物メモが人生の選択に迷う女性にもたらしたささやか . . . 本文を読む
コメント

「死亡推定時刻」  光文社文庫

2024年08月10日 | 読書
「死亡推定時刻」  光文社文庫  朔立木     山梨県で地方の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって発見された!県警は、遺留品に付いていた指紋から、無実の青年を逮捕。執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマの傑作!   <文庫本裏カバーより>冤 . . . 本文を読む
コメント

「007 逆襲のトリガー」 アンソニー・ホロヴィッツ

2024年08月09日 | 読書
「007 逆襲のトリガー」 アンソニー・ホロヴィッツ  角川書店  TRIGGFR MORTIS         駒月雅子・訳アンソニー・ホロヴィッツがイアン・フレミング財団から依頼を受けて書いた、ジェームズ・ボンドの小説。第一部 空高く 第二部 地下深く   2つに指令を受けての物語となる。「空高く」は、ドイツのニュルブルクリンクである自動車レースで英国人ドライバー、ランシー・スミスの命をロシア . . . 本文を読む
コメント

「三島屋変調百物語九之続 青瓜不動」 宮部みゆき

2024年08月07日 | 読書
「三島屋変調百物語九之続 青瓜不動」 宮部みゆき  角川書店 第一話 青瓜不動昔、三島屋と係りがあった行然坊が訪ねて来て、黒白の間の語り手を紹介して行く。いつ来るか分からなかった語り手は、おちかの出産が近くなると、背中に「うりんぼう様」という不動明王を背負ってやって来る。顔がなく縦縞の線が入っている所から「うりんぼう様」。「うりんぼう様」はおちかの出産に力を貸してくれると言う。第二話 だんだん人形 . . . 本文を読む
コメント

「三島屋変調百物語八之続 よって件のごとし」 宮部みゆき

2024年08月06日 | 読書
「三島屋変調百物語八之続 よって件のごとし」 宮部みゆき  角川書店 第一話 賽子と虻その村の神様、ろくめん様が賭博で負けて、虻の神様がくっ付いて来る。その虻の神様は、拝んで見返りを差し出すと誰かに呪いをかける事が出来る。その呪いに掛かった姉を助ける為に餅太郎は、自分での呪いを引き受け、虻とともにろくめん様の賭場に行く。そこで賽子とともに働いで、元の世界に帰れる日を待っていた。賽子の代替えがあった . . . 本文を読む
コメント

「わたしを離さないで」  カズオ・イシグロ

2024年08月03日 | 読書
「わたしを離さないで」  カズオ・イシグロ  ハヤカワepi文庫   Never Let Me Go     土屋政雄・訳優秀な介護人キャシー・Hは「提供者」と呼ばれる人々の世話をしている。生まれ育った施設ヘールシャムの親友トミーやルースも提供者だった。キャシーは施設での奇妙な日々に思いをめぐらす。図画工作に力を入れた授業、毎週の健康診断、保護官と呼ばれる教師たちのぎこちない態度…。 . . . 本文を読む
コメント

「8つの完璧な殺人」 ピーター・スワンソン

2024年08月01日 | 読書
「8つの完璧な殺人」 ピーター・スワンソン  創元推理文庫    Eight Perfect Murders      務台夏子・訳雪嵐の日、ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年ほど前、もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な殺人が登場する犯罪小説8作を選んで、ブログにリストを掲載していた。ミルン『赤い館の秘密』、クリスティ『ABC殺人事件』、 . . . 本文を読む
コメント

「書楼弔堂 待宵(まつよい)」 京極夏彦

2024年07月31日 | 読書
「書楼弔堂 待宵(まつよい)」 京極夏彦  集英社 書楼弔堂を探してやって来る人たちは、ゆく途中の甘酒屋と何かと係わる。探書拾参 史乗客は徳富蘇峰。弟は徳富蘆花。探書拾肆 統御客は岡本綺堂探書拾伍 滑稽客は宮武外骨探書拾陸 幽冥客は竹久茂次郎、のちの夢二。探書拾漆 予兆客は寺田寅彦。探書拾捌 改良客は斉藤一だった藤田五郎。書楼弔堂の3作目。今回の狂言回しは坂の途中で甘酒屋と営む弥蔵と、そこの常連客 . . . 本文を読む
コメント