「刑事の約束」 薬丸岳 講談社
5編からなる連作短編集。
夏目信人刑事、第3弾。
「無縁」
DVD販売店で万引きして捕まった小学生が、催涙スプレーを使って逃げ出す。
その小学生は、付近の学校を探しても見つからなかった。
やがて少年は警察に保護されるが何も話さず、保護者からの捜索願もなかった。
やがて色々なことが分かり戸籍がない事を可哀想だと言う青少年課お啓子に、そうでしょうかと夏目は言い、その理由を探る。
「不惑」
窪田大輔は結婚式でカメラマンをしていた。
ある日、新郎の名前に成宮輝幸と見つけ愕然とする。
それは婚約者を不幸にした相手だった。
窪田は復讐を計画して、その結婚式を同じ日に同じホテルで同窓会を計画する。
その同窓生に夏目がいた。
「被疑者死亡」
殺人の容疑で逮捕に行った警察から逃げ出し、容疑者の相良が車に跳ねられて死亡する。
賭博で借金を作り、その相手に返済を迫られて殺したとされた。
夏目は相良が殺した相手の免許証とICカード乗車券を持ち帰っていることを疑問視する。
「終の住処」
88歳の野坂千鶴子がケースワーカーの樋口を階段から突き落とす。
樋口は意識不明の重体となり、野坂は傷害で逮捕される。
野坂は痴呆症が現れていたと言うが、親身になって世話を見てくれていた樋口に何故という疑問が残る。
夏目は、野坂の部屋にある場違いなほど立派な桐の箪笥に目を向ける。
「刑事の約束」
雑司ヶ谷霊園の近くの空き地に駐車した車から女性の刺殺体が発見される。
被害者、岡崎真紀子の娘、葵は拒食症で激しく痩せていた。
母親の死を取り乱すことなく受け止める。
真紀子には前科があり、母子関係は上手く行っていないようだった。
やがて、葵とかつての事件の関係者、前田裕馬がカウンセラーを通じて知り合いだと知る。
事件の後、夏目は偶然雑司ヶ谷で裕馬に会っていた。
雑司ヶ谷は裕馬にとっては、足を踏み入れたくない場所だと思っていた。
そして、夏目の娘、絵美が意識を取り戻す。
他の刑事とはちょっと違った視点から物事を見て、事件を解決してしまう夏目刑事。
その都度組む相手からは胡散臭く見られる。
それでも優秀な刑事としても有名人で、知る人ぞ知るという感じ。
そんなに有名なら、毎回知らない人を出会うのも不思議な気がするが。
みんなが忙しい忙しいと言っている中、じっくり気になる事に係れる夏目の立場がよく分からないのだが。
どこも人員不足、と言うのが問題のひとつでもある。
だから、結構自由に動ける夏目はある意味有利かも。
しかし「刑事の約束」は、そんな夏目でもかなり難しい物だった。
社交辞令ということなかったと思うが、いつも身近にいなければ出来ないだろう。
今度こそ、と思う気持ちも分かるが実際問題をしてどうなのだろうと。
それぞれの物語は、謎解きも興味深くテンポも良くて面白かった。
しかし事件の性質状、仕方がないのだが、悲しく遣り切れないものが多い。
5編からなる連作短編集。
夏目信人刑事、第3弾。
「無縁」
DVD販売店で万引きして捕まった小学生が、催涙スプレーを使って逃げ出す。
その小学生は、付近の学校を探しても見つからなかった。
やがて少年は警察に保護されるが何も話さず、保護者からの捜索願もなかった。
やがて色々なことが分かり戸籍がない事を可哀想だと言う青少年課お啓子に、そうでしょうかと夏目は言い、その理由を探る。
「不惑」
窪田大輔は結婚式でカメラマンをしていた。
ある日、新郎の名前に成宮輝幸と見つけ愕然とする。
それは婚約者を不幸にした相手だった。
窪田は復讐を計画して、その結婚式を同じ日に同じホテルで同窓会を計画する。
その同窓生に夏目がいた。
「被疑者死亡」
殺人の容疑で逮捕に行った警察から逃げ出し、容疑者の相良が車に跳ねられて死亡する。
賭博で借金を作り、その相手に返済を迫られて殺したとされた。
夏目は相良が殺した相手の免許証とICカード乗車券を持ち帰っていることを疑問視する。
「終の住処」
88歳の野坂千鶴子がケースワーカーの樋口を階段から突き落とす。
樋口は意識不明の重体となり、野坂は傷害で逮捕される。
野坂は痴呆症が現れていたと言うが、親身になって世話を見てくれていた樋口に何故という疑問が残る。
夏目は、野坂の部屋にある場違いなほど立派な桐の箪笥に目を向ける。
「刑事の約束」
雑司ヶ谷霊園の近くの空き地に駐車した車から女性の刺殺体が発見される。
被害者、岡崎真紀子の娘、葵は拒食症で激しく痩せていた。
母親の死を取り乱すことなく受け止める。
真紀子には前科があり、母子関係は上手く行っていないようだった。
やがて、葵とかつての事件の関係者、前田裕馬がカウンセラーを通じて知り合いだと知る。
事件の後、夏目は偶然雑司ヶ谷で裕馬に会っていた。
雑司ヶ谷は裕馬にとっては、足を踏み入れたくない場所だと思っていた。
そして、夏目の娘、絵美が意識を取り戻す。
他の刑事とはちょっと違った視点から物事を見て、事件を解決してしまう夏目刑事。
その都度組む相手からは胡散臭く見られる。
それでも優秀な刑事としても有名人で、知る人ぞ知るという感じ。
そんなに有名なら、毎回知らない人を出会うのも不思議な気がするが。
みんなが忙しい忙しいと言っている中、じっくり気になる事に係れる夏目の立場がよく分からないのだが。
どこも人員不足、と言うのが問題のひとつでもある。
だから、結構自由に動ける夏目はある意味有利かも。
しかし「刑事の約束」は、そんな夏目でもかなり難しい物だった。
社交辞令ということなかったと思うが、いつも身近にいなければ出来ないだろう。
今度こそ、と思う気持ちも分かるが実際問題をしてどうなのだろうと。
それぞれの物語は、謎解きも興味深くテンポも良くて面白かった。
しかし事件の性質状、仕方がないのだが、悲しく遣り切れないものが多い。
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