一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1601- 小さな心模様

2016-01-28 | 生け花
 我が家の前を通る、小柄な小学二年生の男の子は 判で押したように 朝七時半ごろ大きなランドセル・度の強そうなメガネを掛けて登校します。
夏の間は、日の出とともに目が覚め 早くから庭に出て仕事をする私ですが この時期は 寒さと暗さにめげて 起床は七時過ぎ この小学生には久しく会うことがありませんでした。

 彼は、会うと挨拶は出来るのですが なんとなく俯き加減、体格も中々大きくならず 学校での" イジメ"と言う言葉が 私の頭をよぎる事があります。
 ところが、先日の夕方に 数か月ぶりに会った彼は 体格は相変わらず小柄でしたが「元気だった?」の私の声に 大きな声で返事があり お菓子の入った紙袋をみせながら「 おばあちゃんの家へ、これから行くんだ 」と 笑顔で話してくれました。

 小さな胸の内に、どんな変化があったのでしょう・・ 計り知れない、些細なきっかけで変化する 子供の成長を思ってしまいました。
  
 花材 ・チューリップ ・ソリダスタ ・クロモジ
 花器 ・琉球ガラス 掛け花