一花一葉  NewTraditonal IKEBANA 

徒然なるままに・・季節の植物に 心を遊ばせて

1404- 春の吉備路

2014-04-03 | 生け花
 岡山は、果物の美味しい県として知られる所です。白桃をはじめ 多種の桃の花が 艶やかなピンク色で 郊外の山の斜面を染めています。お花のお稽古で来られた方が、近くの桃園の剪定で 切られた桃の枝を 持って来て下さいました。早速、新緑が目立ち始めた庭に 桃の花や菜の花で 彩られているあろう 吉備路を想像しながら 生けてみました。

 花材 ・桃の花・菜の花
 花器 ・益子焼壷


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1404-京都 大山崎の春

2014-04-02 | 生け花
 桜前線が、近畿地方まで桜色に 染め上げてきました。大山崎は、野望に燃えた羽柴秀吉が 明智光秀と対峙した所です。でも、今は当時の遺跡を残すのみで 天王山の麓に広がる 長閑な春の景色です。阪急大山崎駅から、椿や桜の咲く緩やかな坂道を10分程行くと 大山崎山荘美術館です。

 大正から昭和初期にかけて、加賀正太郎氏によって建てられた山荘を 今は朝日ビールによって美術館として公開されているものです。展示されている物も 素晴らしい物でしたが 山荘として建てられた庭を含めた建築自体に とても興味を惹かれました。
 外観は雪深い山荘風だったり、和風趣味の部分があったり、ステンドグラスを使った ヨーロッパ・アンティーク調だったり 建築家が設計した統一感のある 建物からは程遠い物なのに 何か自由で楽しいほっとする空間だと思いました。かっての戦場だった地も、この様な文化的な遺産によって 私たちは癒されます。長閑な春の一日を過ごしました。

 花材 ・吉野サクラ ・都忘れ ・伊予みずき
 花器 ・備前焼 水盤




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1404- エイプリール・フールはクイーン・エリザベス三世号のお話

2014-04-01 | 生け花
 穏やかに晴れた空、そろそろこの旅も 終わりに近づきました。まもなく、現実の生活が待っている 神戸への寄港の予定です。白亜のお城の様な9万トンの豪華客船「クイーン・エリザベス三世号」で地中海への船旅、私の人生の中の 素晴らしいイベントの 一ページだったと 思います。
 昨夜のパーテイのラスト・ナンバーのワルツのお相手は 10年前の"007"のショーン・コネリーの様な渋い紳士。彼の胸に、香っていた 一輪の紅バラは今、私のテーブルの上のグラスの中・・・。

 昔、流行ったエイプリール・フールのこの様なゲーム 今日では現実に 偽装や嘘が日常茶飯事に起きてしまっていて、こんな遊び 面白くも無いのでしょうか?  今日は、思いっきり嘘をつきました。楽しい、夢のお話でした。

 花材 ・モルセラ ・ニゲラ ・雪やなぎ ・マーガレット ・パールブルー ・シンビジウム ・バラ
 花器 ・ガラス器






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