1602- 早春を生ける

　２か月休講だった、コープ教室の 久しぶりのお稽古日でした。花材は、早春の香りが一杯の フランス柳・チューリップ・スイートピー。
いつもの様に先ず、投げ入れ花 そして器を変えて 水盤への盛り花 八名の方は花歴も長いので 花材の使い方も個性的で 楽しいお稽古になります。
　今年も、８人８様の生け花に 出会えることでしょう。

　花材　・フランス柳　・チューリップ　・スイートピー

1602- 突然のお別れ

　 私が受け持つ、太極拳教室の生徒さんが 数日前 心筋梗塞で亡くなられました。
あまりの急な お別れに信じられない気持ちです。

　一週間前の、いつもと変わらないお稽古の後 笑顔の彼女に「 お気をつけて 」と軽く肩を叩いた時の 感触が右手に思い出されます。
娘さん家族四人と仲良く、とても元気に 幸せに過ごしていた彼女は 今年77歳のお祝いの旅行を 娘さん達が計画していることを 嬉しそうに語っていました。
　神様の思し召しが理解出来ないのは　私だけではないでしょう。

　教室で、彼女のご冥福を祈って皆で太極拳を舞いました。合掌

　花材　・白梅　・ゆり　・スイートピー
　花器　・白色ガラス花器

1602- 春浅い果樹園へ

　３０年来の知人である、九谷焼 陶芸家 H K さんの 個展の添え花花材を 頂きに 果樹園に伺いました。
真っ青な、真竹でアレンジした生け花を 作家さんの喜寿記念展示会場の一隅に お祝いの気持ちを込めて 生けたいと思いました。

　裏の竹林から 瑞々しい、緑の竹を２本切って頂きました。
桃や梅は、未だ堅い蕾をつけた中ひと際　満開の小梅の花が 青空にその白さを放っていました。
　陽だまりには、今が盛りのキンカンが 金色に輝き 未だ寒さの厳しいこの時期に 豊かな温かさを感じさせます。

奥さまから、1キロ程の粒ぞろいの完熟キンカンを頂いたので 甘露煮を作りました。

　花材　・キンカン　・梅　・石化やなぎ
　花器　・青磁　壺

1602- 白鶴 舞う

　日本列島は、南から春めいて来ました。そろそろ、冬を日本で過ごした渡り鳥が　北帰行を始める頃となりました。
鹿児島の出水から、北へ飛び立って行く 鶴の群れをテレビが 報じていました。
　真っ直ぐに伸びた頭部や脚、優雅に羽ばたく大きな羽は 美しい隊列を作って北を目指して行きます。

その列を見送る、素朴な少年が 少しなまりのある話し方で「鶴と別れるのは寂しい、きっと又来年も 来て欲しい」と言っているのが 心に残りました。

　花材　・オリエンタルリリー　・スターチス　・スイートピー　・みつまた　・葉蘭
　花器　・志野焼 筒型花瓶

1602- お雛かざり

　 　節分が過ぎ、暦の上では春となる立春の日 還暦の時に　妹からのプレゼント、陶器のお雛様を 飾るのが習慣です。
　「今年も、お目にかかれましたね 」 カギ鼻、引き目の福々しいお顔は お醤油顔より もっとトレンディーな お塩顔 ですね。
　　因みに、お塩顔の代表はスケーターの羽生 結玄さんだとか・・・

　初節句の女の子、幾度もお節句を数えてきた女性に お雛まつりを祝って ささやかな春の花を飾りました。

　花材　・スイートピー　・麦の穂　・スターチス　・ひとつ葉
　花器　・重 箱