京都に行って、ずいぶんとなつかしい気持ちになった。
ということで前回(→こちら)から昔、京都に遊んだ写真を紹介しているが、せっかくなのでベタな観光写真も見てみたい。
たとえば清水寺とか。
清水さんに襲い来る、グリーン・マタンゴの大群。
このときは、なんせゴールデンウィークに訪れたので、とにかく人がすごかった。
それこそ3密なんてもんじゃなく、朝の御堂筋線くらいの混雑ぶり。
自分のことを棚に上げて、
「どんだけ人おんねん!」
なんて、つっこみまくりで、まったくシーズン中に観光地を訪れると、人は多いし、宿なども観光地プライスになって大変である。
ただ、今の状況を思うと、これもなつかしいというか、早く元通りの活気ある世界に戻ってほしいとか思うわけだから、人間なんて勝手なものであるなあ。
混雑にまぎれ、命を吸うカメラで対岸のターゲットをねらう、ロシアの女スナイパー
また、京都といえば思い出すのが、物価の高さ。
観光地のソフトクリームとかが、ボッタクリ値段なのは多少はしょうがないにしても、市井のものというか、ふつうにある食堂とかが、うっすら高いのには困らされた。
それこそ、こないだのタカオカ君と町ブラしたとき、夜はお好み焼き屋に入ったのだが、これがなかなか。
具体的な値段は忘れてしまったが、ウチの地元の1,5倍くらいのイメージ。
「こんな値段、大阪やったら3日でつぶれてる!」
さけびたくなるような、おそるべき数字が並んでいるのだ。
しかもこれが、観光地のド真ん中とかではなく、そこいらにある店なのだから、もう恐れ入るしかなかった。
また、タカオカ君は地元民ということで慣れているのか、
「ここ、焼きそばもイケるよ。あ、モダン焼きがいい?」
なんて、気にせずバンバン注文するもんだから、こっちは背中に汗かきまくりである。この、ブルジョアめ!
清水寺防衛のため、カタパルトに待機する新型のモビルスーツ
まあ、味の方はさすがというか、どれもおいしかったんだけど、それにしても財布には痛かった。
よく大阪が「食の街」なんて言われて、地元民としては、
「大阪のメシって、そんなにウマいかなあ?」
そこが疑問だったんだけど、他府県から大阪に来た人によると、
「大阪はね、グルメっていうよりも、安い値段でそこそこの味が期待できるってところが、いいんだよね」
なるほど。都会も田舎も、たいてい
「うまいが高い」
「安いけどマズイ」
二極化されるケースが多く、大きな街だと「アタリハズレ」も激しいと。
それとくらべると、大阪は「値段も味も、そこそこ」が保証されており、気楽には入れるのがいいと。
たしかに大阪は、良くも悪くも「気取らなくていい」なところだから、そこがいいところかもなあ。
もっとも、「気取りたい」人には少々住みにくいかもしれず(めっちゃイジられたりするから)、そのへん向き不向きはあるよう。
なんて、京都の「おいしいけど高い」ゴハンをいただきながら、そのカルチャーギャップを楽しんだのであった。
(古本市編に続く→こちら)