解散MAT 脱出TAC お遊びZAT 全滅MAC カレーとおにぎり食べて怪獣退治 編

2023年05月14日 | オタク・サブカル

 こないだに続いて、「堀口一史座世代」が中心のオタク談義。
 
 特撮にくわしくない友人ワカバヤシ君が、昭和の狂ったエピソードを聞いて、そのあまりのハイセンスな内容に、

 
 「ボクをだまして、からかってるんだろ?」
 
 
 すっかり疑心暗鬼に。
 
 そりゃまあ、
 
 
 「ロボットが突然、質量保存則とか無視して巨大化するのを【正義の力だ】でゴリ押しする」 
 
 
 なんて言われても、「え? それネタやろ?」としか思いませんわな。
 
 では、まずは登場人物。
 
 
 1.ベットウ
 
 後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。
 
 好きな『ウルトラマンタロウ』の怪獣はデッパラス
 
   
 2.ワカバヤシ

 元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ。
 
 好きな『ウルトラマンタロウ』の怪獣は特になし。
 
  
 3.カネダ先輩

 SF、ミステリ、映画、ゲームなどが専門。

 好きな『ウルトラマンタロウ』の怪獣はサメクジラ
 
 
 4.

 特撮、SF、ミステリ、映画あたりが専門。
 
 好きな『ウルトラマンタロウ』の怪獣はコスモリキッド
 


ベットウ「というわけで、TACは《就職したくない地球防衛組織》で、結構上の方に行くんですよ」

ワカバヤシ「まあ、言いたいことはわかんなくもないけどねえ」

「でも切断は良いから、『ウルトラマンA』見ようね!」

ベットウQ歯科と久里虫太郎もヨロシク!」

カネダ「ついでに、ZATも行こうか」

ベットウ「【Zariba of All Territory】を略して。ZAT。『ウルトラマンタロウ』に出てきた地球防衛チーム」

ワカバヤシ「ふーん。で、【Zariba】ってなに?」

「ん?」

ワカバヤシ「ほら、ここまでは【Monster Attack Team】【Terrible - monster Attacking Crew】とか、チーム名の意味はわかるじゃん。英語として正しいかは知らないけど」

ベットウ「【Terrible - monster】で超獣は絶対ちがうでしょうね」

カネダ「つーか、【Terrible - monster】って、ふつうに「恐ろしい怪物」っていう一般名詞やろ」

ワカバヤシ「でもこの【Zariba】って、聞いたことないんだけど、どういう意味?」

「あー、はいはい」

ベットウ「【Zariba】問題ですね」

ワカバヤシ「問題って、そんな大層なハナシなの?」

ベットウ「これがパッと見、意味がわからんて、特撮ファンでも思うんですよ」

ワカバヤシ「そうなんだ。よかった、ボクがバカなのかと思った」

カネダ「つーか、ワカバヤシが知らん時点で、だいぶ変な単語やってわかるよな(注・ワカバヤシ君は学生時代、とっても偏差値の高かった人なのです)」

「で、まあ調べるわけよ。みんな」

ワカバヤシ「あ、調べるんだ」

ベットウ「そりゃまあ」

カネダ「調べるよ、そんなん。知りたいやん」

ワカバヤシ「偉いねえ。オタクの鏡だ」

「特撮ファンは2種類に分かれる。Zaribaを辞書で調べる者と、そうでない者」

ワカバヤシ「今、名言っぽく、どうでもいいことを言った」

カネダ「調べないやつは、ぶったるんどる!」

ベットウ「ちょっと、特撮を語る資格ないっスよね」

「フ、ド素人が」

ワカバヤシ「嗚呼、この人たちは排他的な悪いオタクだ」

ベットウウェブスターに載ってないって言われてましたよね」

カネダ「だれが言うたんやろ」

「載ってたよね、ふつうの辞書に」

ベットウ「うんうん」

「学校で買わされた英和辞典に、載ってた記憶あるもん」

ワカバヤシ「で、どういう意味なの?」

カネダ「なんかねえ、【防護柵】みたいなもんらしい」

ワカバヤシ「なるほど。それで『全地域の防護柵』で、まあ地球とか宇宙全体を守ってると」

「でも、その【防護柵】が変でねえ」

カネダ「なんか、アフリカで家畜を囲い込むのに使う柵かなんかで」

ワカバヤシ「なにそれ?」

「なにそれって、なんか、そんなんやねん」

ベットウ「写真見たら、小学校の飼育小屋の柵みたいなやつなんですよ」

カネダ「全然、【地球防衛】のイメージとちやうねん」

「あんなヘナヘナな柵、子供でも乗り越えられるわ!」

ワカバヤシ「(ウィキペディアを見て)あー、これはないねー」

 

 

Wikipediaより「zariba」の画像。こんなもんで宇宙からの侵略をどうしようと。

 

「ないやろ」

ベットウ「絶対、おかしいですよ。しかもなんか、スーダンかどっかの俗語らしい」

カネダ「現地語表記だと、絶対にZじゃないよな」

「逆に、ウェブスターに載ってないのも納得や」

ワカバヤシ「なんで、そんなことになってんの?」

カネダ「特撮ファンの予想では、そもそもZATっていう語感は決まってたけど、後付けでZを探したら、なかなか見つからずに、やむをえずっていうのが有力」

ベットウ「それ、調べたらホンマらしいですよ」

「そうなんや」

ベットウ満田かずほ(『ウルトラマン』「謎の恐竜基地」や『ウルトラセブン』「アンドロイド0指令」などを監督)さんが、インタビューで答えてました」

カネダ「まあ、そうやわな」

ベットウ「自然な推理ですもんねえ」

ワカバヤシ「で、その【Zariba】はどんな組織なの?」

「ZATは別名【お遊びZAT】」

ベットウ「あるいは【脱出ZAT】」

ワカバヤシ「脱出は、TACと同じなのかな」

ベットウ「基本はそうですけど、ZATはそもそも基地自体が脱出できるからという説も」

ワカバヤシ「それ、すごいね」

カネダ「基地ごと浮かんで逃げれるっていうね」

「MACも、そうできてたらねえ」

 

 

 

今にも自重で崩れ落ちそうなZAT基地。いざとなったら足を捨てて空を飛び「脱出」できる。絶対に騒音問題でもめてそうな立地。
ちなみに住所は東京都千代田区1-1-1。

 

ベットウ「実際、逃げたことあったかなあ」

カネダ「第1話で、なかったっけ?」

「あったかなー」

ワカバヤシ「なんか、急に歯切れが悪いんだけど」

ベットウ「タロウは、あんま見てないから、おぼえてないところも多いんですよね」

 

 (続く

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする