2020年も、もうすぐ終わりである。
コロナをはじめ、政治経済に世界情勢など、しんどいニュースが多い1年(というか、ここんところずっとそんな感じだけど)だったけど、あれこれ振り回されているうちに年末。
冬休みということで、とりあえず時間はあるから、家でゴロゴロしながら一回気持ちをリセット。
関西の年末といえば「八方・今田のよしもと楽屋ニュース」と「オールザッツ漫才」で、あとは銭湯行って、エルンスト・ルビッチの『天国は待ってくれる』観て、フェルナンド・ペソアを読みながら年を越す予定。
もう完全にオフモードなので、今年1年をダーッと振り返って本日はおしまい。
こんなもん、だれも興味ないから、私のストーカーだけ読んでください。では、ドン。
アニメ『映像研には手を出すな!』がすばらしかった、ミステリドラマ『トンネル』のヨーロッパテイストは好み、藤井フィーバーにはただただ驚かされっぱなし、金子英樹さんもすっかりユーチューバーだ、『バビロン・ベルリン』は設定がどストライクでずっと見ていたい、とよぴーの棋風のマニアックさは説明が難しい、ドライフルーツにハマった、ロベルト・バウディスタ=アグートのテニスが渋くて良い、秋から冬の朝の楽しみは『南の虹のルーシー』、どんな悪いことやっても法的におとがめなしなプーチンてすごいね、とか思ってたらウチの国も大して変わらないらしくてコケそうになる、2021年に来るのは間違いなくTOKYOあむあむWORLDの「スリル」、『若おかみは小学生』と『小さな独裁者』が今年のベスト1、大人とは自分が若いころにされた説教をまったく同じ文言で後輩に垂れ流す生物、大坂なおみ選手を支持します、空気階段に真空ジェシカに蛙亭のラジオとかよく聴いた、でも今世界で一番おもしろいのはしずるの池田さんかもしれない、『ニュクスの角灯』と『映像の世紀』をセットで見ると楽しくも切ない、ラテンアメリカ文学を読んで「日本はちゃんとした国でよかったなあ」とか思っていたことを心底謝罪したい、新しい自転車を買った、腰痛がヒドくなった、井筒俊彦先生の本を吸収できるほどの知性がほしい、アマゾンプライムにある英国ドラマにヨダレが止まらない、たぶん日本を生きづらくしてるのは悪人と「勤勉な愚か者」、『シネマこんぷれっくす』とか『放課後ミンコフスキー』とか『ヘテロゲニア リンギスティコ』とか、「肉屋を応援する豚」にならないよう自分も警戒せよ、コロナが明けたら外国に行きたい、ウズベキスタンとかいいなあ……。
今年おもしろかった本
ロバート・A・ハインライン『人形つかい』
ジョー・ウォルトン『図書室の魔法』
藤沢道郎『物語 イタリアの歴史』
コニー・ウィリス『リメイク』
猿谷要『アトランタ』
ガルリ・カスパロフ『ディープ・シンキング 人工知能の思考を読む』
上田早夕里『華竜の宮』
ジョージ・オーウェル『一九八四』
ヘニング・マンケル『リガの犬たち』
飯塚英一『旅行作家マーク・トウェイン 知られざる旅と投機の日々』
パトリック・ジュースキント『香水』
井筒俊彦『イスラーム文化 その根底にあるもの』
フランシス・M・ネヴィンスJr『コーネル・ウールリッチの生涯』
水生大海『少女たちの羅針盤』
タニス・リー『闇の公子』
初野晴『ひとり吹奏楽部 ハルチカ番外編』
エラリー・クイーン『災厄の町』
サマセット・モーム『劇場』
ヘレン・マクロイ『逃げる幻』
中村文則『掏摸』
今年おもしろかった映画
『沈黙 サイレンス』
『小さな独裁者』
『若おかみは小学生!』
『ボルグ/マッケンロー 氷の男と炎の男』
『レディ・プレイヤー1』
『ノーカントリー』
『影の軍隊』
『アンディ・マリー 再起までの道』
『ブレードランナー2049』
『IT2 イット THE END/それが見えたら、終わり』
『ジュマンジ ウェルカム・トゥ・ジャングル』
『マチネー/土曜の午後はキッスで始まる』
『しあわせの雨傘』
今年はコロナがあって、なにかと大変であった。
モロに影響を受けてしまった人、幸運にもそうでもなかった人など様々だが、こういうときにどうするかの答えはひとつしかない。
かつて、カート・ヴォネガットは『スローターハウス5』の中で、
「人生について知るべきことは、すべてフョードル・ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』の中にある」
と書いたが、それでいえば人生で大変な時期をむかえたとき、どうするかのすべては、『小さな恋のメロディ』という映画の中にある。
劇中歌を担当した、ビージーズの「Give your best」という曲(→こちら)を聞けばいいのだ。
And when you think that your life isn't right
You know the day isn't always like night
You've had your peace
Now it's time for you to fight.
Just give your best to your friends.
いいことなんてないと思ったときだって
日々が夜の闇みたいだとはかぎらない。
心安らかだったころもあったけど、今は戦うときなんだ。
ただ友達のために、キミのベストを尽くすんだ。
それでは本年度はここまで。
サンキューバイバイ!
また来年。