施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。前回に続いて、今回も4巻の続きです。
■『蟹工船』小林多喜二(未読)
高校のとき使った、世界史資料集の「拷問後の惨殺死体写真」しか思い出せない。
母校である大阪府立S高校は昔のころらしく、ゴリゴリ左寄りだったから、なぜか国語の先生が熱く語っていた記憶が。
今考えると、ネタ的にはおもしろい学校だった。
■『村上海賊の娘』和田竜(未読)
雑食だけど、時代物はあまり読まないタイプ。関川夏央『おじさんはなぜ時代小説が好きか』は、すごいおもしろい。
海賊と言えば、『ワンピース』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』なんかを連想する人が多いだろうけど、私はアニメの『宝島』と『グーニーズ』(テレビの吹き替え版)。
■『深海のYrr』フランク・シェッツィング(未読)
フランクの『黒のトイフェル』はおもしろかったけど、こっちは長いからなあ。怪獣ものだから、読みたいけど。
どうでもいいけど、「Teufel」ってドイツ語で「悪魔」の意味なんだけど、なんで「トイフェル」のままなの?
■『十五少年漂流記』ジュール・ヴェルヌ(未読)
子供のころ、読んだかもしれないけど憶えてない。
たしか『ドラえもん』で、のび太くんが夢中になって読んだのがこの本だったよね。
「未来を見せてやる」との交換条件で、出木杉くんを自力でトイレにも行けない朗読奴隷にする、非人道的なアイテム使って。
■『海底牧場』アーサー・C・クラーク(未読)
未読です。
クラークと言えば映画『2001年宇宙の旅』が難解な映画のように見えて、ノベライズ版を読むとわりと簡単に理解できてしまうというのは有名なお話。
ミュージシャンの大槻ケンヂさんが、
「全然、むずかしくもなんともないじゃん!」
つっこんでおられました。
■『ムーミン・パパ海へ行く』トーベ・ヤンソン(未読)
『ムーミン』はアニメも観てないや。
■『破船』吉村昭(未読)
未読です。
■『人魚姫』アンデルセン(未読)
この人、現代に生きてたら、
「キラキラで超リア充人生を送るセレブ女子高生」
といったフェイク日記で、すごいアクセス数稼いでるだろうなあ。
■『浦島太郎』(未読)
昔話って、意外とストーリーとか憶えてない。
■『モモ』ミヒャエル・エンデ(未読)
エンデは理屈っぽく説教くさいという噂なので、いまいち食指がのびない。
■『はてしない物語』ミヒャエル・エンデ(未読)
同上。
■『魔法の世紀』落合陽一(未読)
あの落合信彦の息子さんというのがすごい。
■『死の鳥』ハーラン・エリスン(未読)
エリスン、読んだことないなあ。
■『君たちはどう生きるか』吉野源三郎(未読)
「読まない同盟」に私も参加します。
現代版は、表紙のメガネがまた押しつけがましくて……。
■『美しい椅子』島崎信(未読)
こういう写真集は、一度見ると妙に楽しかったりする。
■『人間椅子』江戸川乱歩(読了)
乱歩先生の耽美でオドロオドロしいところと、底抜けなところが両立した傑作。
■『隅の老人の事件簿』バロネス・オルツィ(読了)
読んだことあるけど、なぜか全然覚えていない。昔は「本格」って苦手だったんだよな。
エラリー様の『オランダ靴』を読んで感動し、今は大好きだけど。
■『AIと人類は共存できるか』(未読)
将棋ファンとしては興味あります。
■『方船さくら丸』安部公房(未読)
安部公房は読んだことない。
■『縮みいく男』リチャード・マシスン(未読)
町山智浩さんによる「精神的インポテンツの話」という解説にはなるほど。
■『蜘蛛の糸』芥川龍之介(読了)
カンダタはともかく、糸たらした仏がイヤな奴としか思えない。
上から目線で人を試すなよ。ライバルのジーザスも、そういうのはアカンてゆうてたやん。助けてやれよ。
■『走ることについて語るときに僕の語ること』村上春樹(未読)
走ることというと、10代のころ体育で持久走が嫌だった記憶しかない。
しかし、しゃらくさいタイトルだなあ。
■『死のロングウォーク』スティーブン・キング(読了)
「デスゲーム」ものの元祖。今のマンガ文化にあたえた影響は計り知れない。
■『バトルランナー』スティーブン・キング(未読)
買って、たしか押し入れのどっかに入ってるはず。
■『痩せゆく男』スティーブン・キング(読了)
『月刊コンプティーク』の書評で紹介されて読んだ。
以前、ある友人が「若いとき読んだ本を、大人になって読み返すと、昔とはまた違った解釈や気づきが生まれて、興味深いねんなー」
と言うので、
「わかるわー。オレも高校生のころリチャード・バックマン(キングの別名)『痩せゆく男』読んで、食べても食べても痩せていく描写にビビったけど、大人になったら食うても太らんなんて、メッチャうらやましいもん!」
そう返したところ、友はクールに一言、
「そういうん、ちゃうねん」
■『闇の中へ』『しあわせの理由』グレッグ・イーガン(未読)
イーガン大人気だなあ。『しあわせの理由』は買ったので、そのうち読みます。
以上。結論としては、「なるほど、みんなこういうことをやるために、Twitterをやってるんやなあ」。
ブログだと、だらだら長いよ。
(続く)