テニス選手のニックネームについて クリス・エバート ピート・サンプラス ミロスラフ・メシール カロル・クチェラ

2021年03月10日 | テニス

 スポーツ選手の異名は様々である。

 野球なら川上哲治の「打撃の神様」。

 サッカーなら、ヨーロッパ最強と恐れられたオーストリア代表の「ヴンダーチーム」。

 水泳なら古橋廣之進の「フジヤマのトビウオ」。将棋なら木村義雄名人の「常勝将軍」。

 などなど、例が古いというか、おまえは戦前生まれかとつっこまれそうだが、とにかく色々あっておもしろい。

 私はテニスが好きなので、今回はそこを色々と取り上げてはと考えたが、最近は妙に小忙しく、なかなかスポーツ観戦まで手が回っていないのが現状。

 なので、今の選手の試合は見ても、雑誌などを読んでないせいで、こまかい情報にとぼしいのだ。

 といって、こういうのはネット検索して拾っても、ウィキペディアか他人の書いたものの引き写しになり、つまらないので、とりあえず自分の知ってる範囲で思いつくまま出してみたい。

 ということで、例は若干古めです。では、ドン。 


 ☆クリス・エバート=「アイスドール

 これは有名。

 美人なうえ、どんな状況でも、まったく表情が変わらないところからついたもの。

 たしかに昔の映像とか見てると、ホントにクール。ブレずに正確なストロークを続けられるプレースタイルともマッチしている。

 まさに氷の人形

 ちなみに、ライバルのマルチナナブラチロワは「鉄の女」。

 ナブラッチからすれば、「だれがやねん!」とつっこみたくなるかもしれないが、その対照性こそが、見ているほうは燃えるんですけどネ。

 

 

 

 

 ★ピート・サンプラス=「ピストルピート

 元世界ナンバーワンで、グランドスラム14勝のレジェンドであるピートの、破壊力抜群なサービス力からついたもの。

 彼のサーブは、スピードやコントロールもさることながら、「ここ一番」で入る率が異様に高い。

 1540みたいなスコアから、エース4連発であっと言う間にキープとか、何度見たことか。

 まさにピストルの連射。こんなん、レシーバーはをへし折られます。

 サービスが強いとニックネームもつけやすいようで、ボリスベッカーの「ブンブンサーブ」(「Boom Boom」は大砲などの爆撃音のイメージ)。

 ゴーランイバニセビッチの「サンダーサーブ」や、マークフィリポーシスの「スカッドサーブ」などなど。

 カッコいいですなあ。

 

 ★ミロスラフ・メチージュ=「ビッグキャット

 魔法の妖精ペルシャの飼い猫ではなく、スロバキアのレジェンドのこと。日本では「メシール」のほうがなじみかも。
 
 私はメシールの現役時代は知らず、スロバキアのプレーヤーといえばカロルクチェラのほうが思い出される。

 もっとも、そのクチェラは単に「キャット」と呼ばれていて、その由来がメシールからのもの。

 同じ、俊敏なプレースタイルゆえの命名だが、

 

 「カロルもすばやいが、ミロスラフほどではないから、《ただのキャット》」

 

 みたいな言い方されて、クチェラかわいそうとやん、と笑いそうになったもの。

 まあ、メシールはグランドスラムで2度ファイナリストになってるからなあ(クチェラは全豪ベスト4が最高)。偉大な人です。

 これはまったくの余談だが、子供のころ遊んだファミコンゲーム『ファミリーテニス』の「めしいらず」というネーミングセンスには舌を巻いたものだ。

 当時はよくわからなかったが、たぶん「メシ要る」→「メシ要らず」ってことなんだろう。

 天才の仕事か。ナムコはすごいメーカーだなあ。

 

 ★おまけ

 ◇1971年のUSオープン。エバートとビリー・ジーン・キングの一戦(→こちら)。

 ダブルスアレーがないとか、会場の様子が今と違いすぎる!

 

 ◇1981年のオーストリアン・オープン。エバートとナブラチロワの戦い(→こちら)。まだ芝のコートの時代。

 

 ◇1995年のUSオープン決勝(→こちら)。ピート・サンプラスとアンドレ・アガシの名勝負のひとつ。

 

 ◇1988年ウィンブルドン準決勝(→こちら)。優勝したステファン・エドバーグ相手に2セットアップで勝利目前だった。

 

 

 


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