『プラモ狂四郎』 クラフトマン店主、倉田太氏の闇 なぜプラモシミュレーションで破壊活動が行われるのか

2022年03月31日 | オタク・サブカル

 「プラモがボロボロに壊れる設定は、ヒドかったよなあ」

 先日、LINEにそんなメッセージを送ってきたのは、友人テンマ君であった。

 プラモが壊れる設定とは、前回まで読んでいただいた方にはわかっていただけるであろう(→こちらなど)、『プラモ狂四郎』のおはなし。

 プラモシミュレーションなる、自作のプラモをバーチャル空間で戦わせるという、今でいうEスポーツのはしりというか、そういうゲーム。

 

 

 プラモシミュレーションを3年(!)で開発した、模型ショップ「クラフトマン」の店長、倉田太氏。

 

 そんな、モデラーメカ好き、また格闘ゲームマニアなども泣いて喜びそうな機械が登場するわけだが、これにちょっと変な機能がついているのである。

 それが、

 「シミュレーションの中で受けたのと同じように、プラモデルもダメージを受ける」

 劇中で、ガンダムの右腕がザクのバズーカで吹っ飛ばされれば、その通りにプラモも手が取れている。

 アッガイがビームサーベルで手首を切られたら、プラモのそれも一刀両断

 その他、マゼラアタックティーガー戦車に木っ端みじんにされたり、コアブースターに破壊されたリックドムブラウ・ブロがバラバラになったりと、勝っても負けても、容赦なくプラモはぶっ壊れるのだ。

 

この丁寧に、マーキングまでほどこされたザクが……。

 

 

こうなります。

 

 

遊園地のイベントで飾られるほどのガンキャノンが……。

 

こんな風にボッコボコに。

 

 

 なんでも、プラモをセットしたカプセルに装備されたレーザー光線や、マジックハンドで破壊活動を行うとか。

 

 

 マスターによれば、

 

 

 ということらしいが、なんでわざわざ、そこまで手間かけて、プラモを壊すのか意味不明である。

 せっかく丹精込めて作った作品を、こんなところでスクラップにされては、やる気も失せるというものだ。

 なぜ、「マスター」こと倉田太氏は、こんなヤバい機能を搭載させたのか。

 『狂四郎』を愛読していた、当時の子供たちはアレコレ頭をひねったわけだが、まず考えられるのが、

 「マスターのゆがんだ性的指向

 プラモが壊れれば、子供は悲しいものである。

 マンガに出てくるモデラーたちは、それでもガッツで立ち上がり、なんなら燃えないゴミ同然になったキットを1から修理して、再戦を挑んだりもするが、まあ現実は、なかなかそうもいくまい。

 まあ、ふつうは泣きます。ワンワン泣きます

 そら、必死でお小遣いをためて、あるいは親に泣きついて、なんとか買ってもらったプラモ。
 
 それも、当時のガンプラブームは一種異常で、「ガンダム」「Gアーマー」「60分の1ドム」のような人気キットなど手に入るはずもなく、買えても「ゾック」みたいな不人気作。

 または、

 「ザク強行偵察型

 みたいなマイナーメカと、抱き合わせで金を払わされたりする(当時のおもちゃ屋は全員強制労働キャンプ送りでいいと思う)。

 そこまでして手に入れた血のキットを、組み立てて、色塗って、パーティングラインも消して、なんなら細かい改造までして、シミュレーションでドッカンバラバラ

 ようそんな、ヒドイことするな! か、アンタらは!

 となれば、答えはひとつであり、倉田氏はそれを「楽しんでいる

 少年好きの氏は、子供が無残に愛機を破壊され、身も世もないと泣き崩れる姿に、性的な興奮を感じているのだ。

 たしかに、そう考えれば、無駄な作業を増やすことになる破壊用の「レーザー光線」や「マジックハンド」を付与する、高いモチベーションになるだろう。

 その視点で見れば、上図の、

 

 「土曜日の夕方、ここにおいでよ」

 

 というセリフも、なにか違ったニュアンスにも取れるではないか。

 プラモシミュレーション開発の裏には、こんなねらいがあった。

 「クラフトマン」店主の倉田太、要注意人物と言えよう。

 

 (続く

 

 


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2 コメント

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Unknown (soborut)
2022-04-03 22:15:57
興味深い記事の投稿、お疲れ様です(笑)。まあ確かに、どんな事情があっても、倉田太はどうかしてますね(自身は全くおかしくないつもりに見えるのが、また闇深いです)。
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Unknown (sharon106)
2022-04-03 22:27:12
soborutさん、いつもありがとうございます。

マンガの話は楽しいけど、長くなるし、なにより他にも取り上げる人が一杯いるんで、あんまりやらないんですけど、読み直すとやっぱりハマってしまいますねえ。

特に、子供の頃読んだホビーマンガはなつかしくて、お約束の『ゲームセンターあらし』とか『ゼロヨンQ太』に、『プラコン大作』『ファミ拳リュウ』。

でも、1番盛り上がるのは『ダッシュ四駆郎』でして、ミニ四駆に全然かすってない私は、たいてい置いてけぼり。悲しい!
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