前回(こちら)に続いて、『レディ・プレイヤー1』を自分流にアレンジする『妄想プレイヤー1』大座談会。
■登場人物
1.ベットウ君。
この中では後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。野球も好きだが、高校野球は大嫌い。24時間テレビもキライ。
2.ホンドウ君。
ゲーム、バカ映画が得意ジャンル。2002年のワールドカップでロシア戦の後、警備を強行突破して、2人で狂乱の道頓堀橋を見に行った思い出あり。
3.ワカバヤシ君。
元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ。飲み会で西田幾多郎やヘーゲルについて語りだし、女子を置いてけぼりにする暴れん坊。
4.ドイガキ君。
洋楽や猟奇系、武道など、オタクというよりサブカルの人。美少年も好き。酔うと電話越しにギターをかき鳴らしながら、自作のラブソングを熱唱するアレな人。
5.カネダ先輩。
SF、ミステリ、映画、ゲームなどが専門。免許もないのに、やたらと車にくわしいが、本人曰く「モテるために暗記した」らしい。
6.私。
特撮、SF、ミステリ、映画あたりが専門。ドラマ『ミニチュア作家』を録画しそこなって、このところ落ちこみ中。
■その4
レースの邪魔をする2匹のモンスターはなんですか?
ベットウ「次藤洋と早田誠」
ホンドウ「REXと巨大松坂慶子」
ワカバヤシ「いじわるばあさんと海原雄山」
ドイガキ「エド・ゲインとアンソニー・パーキンス」
カネダ「トリフィドと『クレイジー・クライマー』のゴリラ」
私「グエムルとハングラー」
ベットウ「ここはふつう、怪獣ちゃいますのん?」
ワカバヤシ「海原雄山は怪獣でしょ?」
ホンドウ「まあ、味皇のほうは大阪城を壊してたけど」
私「当時はあれ破壊したいうたら、アンギラス、ゴモラ、味皇やもんな」
ベットウ「じゃあ怪獣かー」
ワカバヤシ「なんだか、ミルクボーイの漫才みたい」
ドイガキ「この巨大松坂慶子って何?」
ホンドウ「知らん? 『さくや妖怪伝』。安藤希がええのよ」
私「オレ、ホンドウにDVD借りて観たけど、衝撃やったなあ。あれは怪獣や。いい意味でのB級」
カネダ「コイツ、『REX』といい『シベ超』といい、変な映画ばっかり観てるなあ」
ドイガキ「『REX』は観たとき、みんな《これ、やってんなー》て思いましたよね」
ワカバヤシ「なんでみんな、覚醒剤をカレーに入れるんだろうね」
ホンドウ「味とか匂いを、ごまかせるからちゃう?」
私「『さくや』の巨大怪獣は今やったら、えみちゃんにやってもらうのがエエかも」
ベットウ「【漫才で笑わせ、司会でうならせ、今度は演歌で泣かせます】、でしたっけ?」
ワカバヤシ「最後は特撮で暴れます、か。これは、人気出そうだね」
私「YouTubeチャンネルで、やってほしいよね」
■その5
あなたが戦うノーラン・ソレントの正体は?
ベットウ「坂本金八」
ホンドウ「桔梗屋利兵衛」
ワカバヤシ「宮脇健」
ドイガキ「ゲーリー・オールドマン」
カネダ「金子信雄」
私「ウルトラ・スーパー・デラックスマン」
私「坂本は大ボスの器かなあ」
カネダ「やられキャラの方が似合いそう」
ドイガキ「ヒドイこと言うてるなあ。オレは好きやけどな」
ワカバヤシ「ボクもキライじゃないよ。ま、このメンツと相性が悪いのは、たしかかもしれないけど」
ベットウ「山田洋二とかも、苦手なんスよねー」
カネダ「なんとなくやけど、ファン層はカブってそうやな」
私「山田は『息子』とか『学校』とか、学校の課外授業で見さされて、全然刺さらんかったなあ。『小さいおうち』は良かったけど」
ワカバヤシ「あれは、原作がウェットじゃないから」
ドイガキ「逆に、ケンちゃんはモロに悪者キャラやな」
ホンドウ「ドラマのスタッフ正座させて『キミとキミ、クビ』とか、おもしろ半分に切り捨ててたらしいやん」
私「素敵やなあ。マコーレ・カルキンやん」
ドイガキ「好きな女の子に、どう告白したらええかわからんから、札束積んだっていう」
私「その理由が『それを見たら、両親が大喜びするから、彼女もそうかと思った』っていう」
ホンドウ「すげえ、おもろい話やけど、切なすぎて笑えんわ」
ベットウ「ボクはこういう悪役は、梶原一騎とか劇画のイメージなんスけど……」
カネダ「スピルバーグは、そっちじゃないよな」
ワカバヤシ「ティム・バートンもそうだけと、敵はスポーツマンのヤッピーだよね」
私「ティムの《ボクはスポーツマンが嫌いだ。彼らは笑いながら、ボクをドブにたたき落とした》ってセリフが、好きで好きで」
ホンドウ「今思いついたけど、主人公のアバターを、つのだ版大山倍達にしてさあ」
ワカバヤシ「はいはい」
ホンドウ「敵のラスボスを、本物のマス大山にするってのはどう?」
全員「それいいね!」
■その6
ノーランを助ける凄腕女秘書フレーナは?
ベットウ「志穂美悦子」
ホンドウ「24周目のシルビア」
ワカバヤシ「茂森あゆみ」
ドイガキ「デミ・ムーア」
カネダ「ドリュー・バリモア」
私「クロエ・モレッツ」
ドイガキ「ここは全然、ヒロインと入れ替え可やもんな」
ホンドウ「『バトル・ロワイヤル』の宮村優子とか」
ワカバヤシ「『ふたりの王女』の姫川亜弓とか」
私「『東への道』のリリアン・ギッシュとか」
ドイガキ「でも、ドリュー・バリモアとかクロエ・モレッツって、悪役のイメージないけどなあ」
私「あー、そんなん関係ない、ない。オレはただ、ヒットガールに蹴り殺されたいだけなんや」
カネダ「オレはバリモアから、ヒップアタックやな」
ワカバヤシ「お二人とも、人生楽しいでしょ。あ、これホメてないですよ」
ベットウ「まあ、理想の死にざまではありますけどね。ボクは実写版の『鋼鉄天使くるみ』でお願いします」
ドイガキ「そういや、シャロン君って、ドリュー・バリモアが主人公の小説か、お芝居を企画してなかったっけ」
私「あー、あったなー。ドリューが男の様々な悩みを、結婚することによって解決していくヒューマンドラマ」
カネダ「タイトルなんやったっけ」
私「たしか、《ドリュー・バリモアのアタイが結婚してあげる!》やったかな」
ワカバヤシ「それ、ちょっと読みたいかも」
ホンドウ「ドリューは悩めるダメ男と、気風よく結婚してくれる、メチャクチャいい女やねんな」
ドイガキ「そういやここ、芦田愛菜ってどう?」
私「あー、それは、強敵やなー。勝てる気せえへんねえ」
ワカバヤシ「完璧超人だから」
ベットウ「ボクらなんか、あっという間に支配されそうですねー」
私「『パシフィック・リム』は最後、菊地凛子やなくて、愛菜ちゃんが戦ったらよかったのに」
ドイガキ「愛菜ちゃんが負けたら、滅ぶ方も、あきらめつきそうやな」
ベットウ「芦田愛菜はともかくとして、ボク、あの映画ダメですわー」
私「なんで? サイコーにゴキゲンな映画やん」
ベットウ「だって、世界を救ってくれるのはええけど、その2人がつきあってたら、見てるほう冷めますやん」
ワカバヤシ「それは別にいいでしょ(笑)」
ドイガキ「ゴメン、オレ、学生時代に運動部のキャプテンで、女子部員とつきあって、全国目指してたわ。そういうこと?」
ベットウ「それです、男子校出身のボクに土下座してください」
ワカバヤシ「なんて、わかりやすいルサンチマンなんだ」
カネダ「オレも、ちょっとシラケる派かも。まあ、愛菜ちゃんはしっかりしてるから、その辺、公私混同もせんやろ」
ホンドウ「いやあ、ああいう子が不良とか好きになるのは、お約束でしょう」
ワカバヤシ「みんな、あの子のなにを知ってるんだ(笑)」
私「オレが気になるのは、デミ・ムーアやな。『G.I.ジェーン』がすごいよね」
ドイガキ「最高やろ」
カネダ「あー、あれか。腕立てのシーンで、死ぬほど笑ったなあ。」
私「あそこだけで、肉体改造に1億円かけた甲斐はあったよ。若者たちにも、観てほしい」
ホンドウ「デミは大マジメで、やってたんやけどねえ」
(続く)