『シン・ウルトラマン』にホシノ少年が出てスパイダーショットを打つ世界線

2023年04月18日 | オタク・サブカル

 前回の続き。

 『シン・ウルトラマン』の話から、内容的にはやや不満の残るわれわれ一同。

 ではまず登場人物から。

 

 

 1.ベットウ君
 
 後輩。戦隊ヒーロー、アニメ、マンガ、プロレスが得意ジャンル。

 好きな『ウルトラマン』の怪獣はテレスドン

 

 2.ワカバヤシ

 元関東人。オタクではなく、映画、文学、哲学などにくわしいインテリ。
 
 好きな『ウルトラマン』の怪獣は特になし。
 
 
 3.カネダ先輩

 SF、ミステリ、映画、ゲームなどが専門。

 好きな『ウルトラマン』の怪獣はネロンガ

 
 
 4.

 特撮、SF、ミステリ、映画あたりが専門。
 
 好きな『ウルトラマン』の怪獣はドラコ

 

 そんな中、ベットウ君がちょっと違う角度から切りこんできます。

 

ベットウ「ギレルモは少年の心うんぬんで思い出しましたけど、今回は子供が出るかどうかが、個人的には気になってて」

「えー、オレ特撮にガキが出てくるの大嫌い」

カネダ「そこを【あえて】出すという手もあったっていうことやろ? あの電話のオウム返しも昔のウルトラマンと同じセリフをあえて出してるんやから」

ベットウ「『シン・ゴジラ』がハードな内容やったから、逆にここは子供向きにシフトするのも、ありかなとか思ったんですよ」

ワカバヤシ「怪獣モノって、基本はそうだよね。大きいお友達が、どう思ってるかは知らないけど」

「なるほどなあ。やとしたら、まずは小学生が怪獣と戦うシーンとかあるんやろな」

ワカバヤシ「いや、ないでしょ、そんなの」

「ウルトラマンと言えば、子供のヒーローやで。で、子供番組と言えば、子役が大活躍するのがふつうやろ」
 
ワカバヤシ「ボク、ヒーローものってあんま知らないんだけど、そういうもんかな」

カネダ「それこそ、『ガメラ』シリーズ(旧作)なんかもそうやし」
 
「キミの好きなNHK教育番組と、似たようなもんやな(ワカバヤシ君はNHKマニアなのです)」
 
ワカバヤシ「ふーん。でも、子供が怪獣と戦うのはムリがあるよ、さすがに」
 
「そら、素手で戦えとは言うてない。武器はいるな。原子力兵器や」
 
ワカバヤシ「原子力! それはダメでしょ」
 
「そら、子供が怪獣と戦うなら、そんじょそこらの武器では無理や。だから、小型原子炉搭載の光線兵器を使う!」 
 
ワカバヤシ「どんな映画だよ! このご時世、絶対GOサイン出ないと思うけど。そもそも、そんな危険なもの、どこから手に入れるんだか」
 
カネダ「今やったら、ネットで何でも売ってるし、自作という手もあるけど」
 
ワカバヤシ「『太陽を盗んだ男』じゃないんだから」
 
「いやいや、ジュディ・ダットン『理系の子』によると、家の倉庫で原子炉を作ろうとした子供もおるらしいから」
 
ベットウ「カッケーっすね。理系はともかく、こういうヒーロー番組に出てくる子供は、行動力だけはある迷惑なガキなんですよ。それを出すかどうかが、結構、映画のスタンスを決めるでしょ」

「『タロウ』がアリかどうかの哲学問題やな」

カネダ「まあ武器に関しては自衛隊か、地球防衛軍からガメて来ればええとして……」
 
ワカバヤシ「ムチャクチャ言うなあ。大人に止められるよ」
 
「いやいや、子供番組の子供は、どんな施設でも入り放題やから。江戸川コナンも、殺人現場で大暴れしてるやろ」

ワカバヤシ「リアリティラインの引き方が、狂ってるよね」

カネダ「それか、巻きこまれ型か。少年少女キャンプ場にウラン怪獣が出現!」

ベットウ「大ピンチっスね!」

カネダ「うかつに攻撃すると、子供たちも被弾するかもしれへん。そこで、怪獣をキャンプ場から遠ざけるために、ヘリコプターを使った、決死の誘導作戦を開始する!」
 
ワカバヤシ「そういうのは、ありそうだね」

 

 

 

ウラン怪獣ガボラ。バラゴン、パゴス、ネロンガ、マグラ-と長い旅の末に到達。かわいい。


 
カネダ「そこでおとりに使うのは、当然ウラン235の入ったカプセル」
 
ワカバヤシ「え? そんな危険なもん使うんですか?」

カネダ「だってガボラは、ウランが大好物やから」

「当然の選択やね」

ワカバヤシ「それだと、怪獣にくわえてウランの放射線でも、被害が出るんじゃないですか?」

カネダ「しゃあない。世界を守るには、多少の犠牲はつきものなんや」
 
「この世界のたいがいのことは、核で解決できるねん」
 
ワカバヤシ「それ、アメリカ人の発想だよ」 
 
カネダ「当然、その誘導用のヘリにも子供が乗ってる」
 
ワカバヤシ「また子供か。迷惑だなあ。てか、原子力兵器とかウランとか、そんなヒドイ妄想、よく思いつくもんだね。マジメにやってよ」
 
ベットウ「いや、ワカバヤシさん、これ元の『ウルトラマン』が、そんな話なんです」
 
ワカバヤシ「え? そうなの?」


 

  (続く
 


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