前回(→こちら)の続き。
世界スーパージュニアテニス選手権という大会を見に行ったら、隣にどっかとすわったのが世界の松岡修造なのであった。
これには腰が抜けそうになった。
これまでも、海外の大会でニック・ボロテリーがテレビのインタビューを受けているのを見かけたり、グスタボ・クエルテンがすぐ横を通って行ってビックリしたことはあったけど、まさかあの松岡さんがいるとは。
日本人テニスファンなら大リスペクトの修造がいる! しかも、すぐ隣に!
おまけに、その距離がメチャメチャに近い。
すわっていたベンチには、そのときたまたま私と松岡さんしかいなかったのだが、スペースは充分あったにもかかわらず、なぜか修造さんはすぐ隣に。
いや、下手するとお互いの腰が触れ合いそうなくらいの近さ。ほぼ当たっているといっていい。
昔、中島らもさんのエッセイで、「あったら怖いシチュエーション」というお題に、
「電車の中で自分以外だれもいなくて空いているところはいくらでもあるのに、おじさんがなぜかピッタリと隣に座ってくる」
というのがあったけど、まさにそれだ。いくらでも開けてすわれるのに、なぜか私と密着。
ゼロ距離に修造。シュールだ。これはわりと真剣に、「オレを抱こうとしているのか?」といぶかったものだが、まあたぶん、選手の動きを見るのにそこが一番いい位置であり、私のことなど視界に入っていなかったのだろう。
さて間近で見る松岡さんの印象はといえば、それはそれは「でっかー」というものであった。
とにかく背が高い。しかも、引きしまっている。
そのころはすでに現役は引退して、ずいぶん経っていたはずだが、肉体がちっとも崩れてないのがさすがだと感心した。
思わず「ちょっとさわらせて」と、シュワちゃんを目の前にした淀川長治先生のようなことをいいそうになったほどだ。
私は筋肉に興味はないが、そんな人でもふれたくなるくらいだから、そのすごさを感じてほしい。まさに肉体美。そら、スポーツマンはモテるはずやと。
あと、やっぱりオーラはあったなあ。
いるだけで威圧されるというか、「オレが松岡修造だ!」という熱量は確実に存在した。
テレビの「おもしろキャラ」からは伝わりにくいけど、「この人は本物のアスリートなんや」と思わされたもの。そんな、「いつも応援とかばかりしてる人でしょ」みたいな安易なイジり方など、できない雰囲気。
有名人からサインをもらったり握手してもらったりということには興味がないし、邪魔したくもなかったから声をかけたりはしなかったけど、横目でちらちら見ていて感じたのは、試合を見つめる松岡さんの目がスゴイこと。
まさに真剣そのもの。松岡さんのキャラであり、テレビなどで見せる「熱い」視線がまさにそこに。
その迫力には、もし私があつかましいミーハーファンだったとしても、そう簡単には声はかけられなかったろうとビビったもの。
『空手バカ一代』でマス大山は「おお、バカよバカよ空手バカ」という名ゼリフを残したが、この人はきっと「テニスバカ」なんだな。
そんな修造さんは試合が終わると、今度はジュニアの少年たちに、あのさわやかな笑顔で気さくに話しかけていた。その様子もまた、ずいぶんとさわやかで、ともかくも「絶対、ええ人やん」と好感度も上がりまくるのであった。
ちなみに、そのときも着ていたのが、あの有名な「修造チャレンジ」のシャツ。胸や背中に、
「できる!」
「本気になれば自分が変わる、本気になればすべてが変わる」
と大書してあり、思わず笑っ……とても前向きで明るい気分になれた。
これには『空手バカ一代』がどうとかいう前に、なんがどうということもないが、
「この人は、ただのバカなのかもしれない」
とも、うっかり思いそうにもなったことは、ここだけの秘密である。
★おまけ 松岡さんの笑え……元気の出る映像は→こちらから
☆おまけ2 松岡修造ウィンブルドン、ベスト8進出の映像は→こちら
世界スーパージュニアテニス選手権という大会を見に行ったら、隣にどっかとすわったのが世界の松岡修造なのであった。
これには腰が抜けそうになった。
これまでも、海外の大会でニック・ボロテリーがテレビのインタビューを受けているのを見かけたり、グスタボ・クエルテンがすぐ横を通って行ってビックリしたことはあったけど、まさかあの松岡さんがいるとは。
日本人テニスファンなら大リスペクトの修造がいる! しかも、すぐ隣に!
おまけに、その距離がメチャメチャに近い。
すわっていたベンチには、そのときたまたま私と松岡さんしかいなかったのだが、スペースは充分あったにもかかわらず、なぜか修造さんはすぐ隣に。
いや、下手するとお互いの腰が触れ合いそうなくらいの近さ。ほぼ当たっているといっていい。
昔、中島らもさんのエッセイで、「あったら怖いシチュエーション」というお題に、
「電車の中で自分以外だれもいなくて空いているところはいくらでもあるのに、おじさんがなぜかピッタリと隣に座ってくる」
というのがあったけど、まさにそれだ。いくらでも開けてすわれるのに、なぜか私と密着。
ゼロ距離に修造。シュールだ。これはわりと真剣に、「オレを抱こうとしているのか?」といぶかったものだが、まあたぶん、選手の動きを見るのにそこが一番いい位置であり、私のことなど視界に入っていなかったのだろう。
さて間近で見る松岡さんの印象はといえば、それはそれは「でっかー」というものであった。
とにかく背が高い。しかも、引きしまっている。
そのころはすでに現役は引退して、ずいぶん経っていたはずだが、肉体がちっとも崩れてないのがさすがだと感心した。
思わず「ちょっとさわらせて」と、シュワちゃんを目の前にした淀川長治先生のようなことをいいそうになったほどだ。
私は筋肉に興味はないが、そんな人でもふれたくなるくらいだから、そのすごさを感じてほしい。まさに肉体美。そら、スポーツマンはモテるはずやと。
あと、やっぱりオーラはあったなあ。
いるだけで威圧されるというか、「オレが松岡修造だ!」という熱量は確実に存在した。
テレビの「おもしろキャラ」からは伝わりにくいけど、「この人は本物のアスリートなんや」と思わされたもの。そんな、「いつも応援とかばかりしてる人でしょ」みたいな安易なイジり方など、できない雰囲気。
有名人からサインをもらったり握手してもらったりということには興味がないし、邪魔したくもなかったから声をかけたりはしなかったけど、横目でちらちら見ていて感じたのは、試合を見つめる松岡さんの目がスゴイこと。
まさに真剣そのもの。松岡さんのキャラであり、テレビなどで見せる「熱い」視線がまさにそこに。
その迫力には、もし私があつかましいミーハーファンだったとしても、そう簡単には声はかけられなかったろうとビビったもの。
『空手バカ一代』でマス大山は「おお、バカよバカよ空手バカ」という名ゼリフを残したが、この人はきっと「テニスバカ」なんだな。
そんな修造さんは試合が終わると、今度はジュニアの少年たちに、あのさわやかな笑顔で気さくに話しかけていた。その様子もまた、ずいぶんとさわやかで、ともかくも「絶対、ええ人やん」と好感度も上がりまくるのであった。
ちなみに、そのときも着ていたのが、あの有名な「修造チャレンジ」のシャツ。胸や背中に、
「できる!」
「本気になれば自分が変わる、本気になればすべてが変わる」
と大書してあり、思わず笑っ……とても前向きで明るい気分になれた。
これには『空手バカ一代』がどうとかいう前に、なんがどうということもないが、
「この人は、ただのバカなのかもしれない」
とも、うっかり思いそうにもなったことは、ここだけの秘密である。
★おまけ 松岡さんの笑え……元気の出る映像は→こちらから
☆おまけ2 松岡修造ウィンブルドン、ベスト8進出の映像は→こちら