施川ユウキ『ベルナルド嬢曰く』に出てきた本、何冊読んだ? その4

2022年08月28日 | 

 施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。

 ということで、

 「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」

 との企画。前回の3巻に続いて、今回は4巻です。

 

 

 ■図書室の魔法』ジョー・ウォルトン(読了


 「本が大好き! 読書って、すばらしいことなんだよ!」

 というキラキラ系は苦手だけど(有川浩『図書館戦争』とか)、陰性なのでこっちは良い。

 リアル神林が主人公。『ファージング』三部作も超オススメ。

 


 ■ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トゥウェイン(読了


ハックルベリー・コールフィールド。とにかく、トム・ソーヤみたいだって言われるよりはずっといい。トム・ソーヤって、学生運動やっても、企業に入っても、絶対に人を操る側に立ちそうなやつだよね。

   ―――柴田元幸『Call Me Holden』 

 

 ■妄想銀行』星新一(読了


 古本屋に行くと、100円とかでいくらでも手に入るから、読むべし、読むべし。

 

 ■注文の多い料理店』宮沢賢治(未読)


 中学のとき演劇部がやっていて、それでストーリーを知った。構成がきれいで、たしかにお芝居向きかも。

 ただし、ミヤケン自体は苦手。リリカルって合わないのかな。

 

 ■その女アレックス』ピエール・ルメートル(読了


 前評判でかなりハードルを上げられたけど、たしかにおもしろかった。

 肩透かしを食らわされる人がいるのは、きっとこの小説がイメージと違って「ふつうに優等生のミステリ」だからだろう。

 

 ■アムリタ』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家のつくり方』『パーフェクトフレンド』野崎まど(未読)

 

 『アムリタ』『小説家の作り方』はおもしろかったけど、五部作だか全部読まないといけないのか。

 こういう連作は「読まないといけない」というプレッシャーにさいなまれるので、そもそも手をつけないことが多い。

 『涼宮ハルヒ』も途中で止まってるしな。読まないと。



 ■マイブック』(未読)


 まあ、たしかに買うのは恥ずかしいッスね。

 


 ■HERE ヒア』リチャード・マグワイヤ(未読)


 未読。

 

 ■さあ、気ちがいになりなさい』フレドリック・ブラウン(読了


 表題作はまさに仰天。他の作品も粒ぞろい。読むべし。

 

 ■奇怪遺産』佐藤健寿(未読)


 旅行好きなので、興味はある。

 

 ■騎士団長殺し』村上春樹(未読)


 ド嬢の「村上春樹はあえて訳書の方を読む」は、結構いろんな作家さんなどが言ってること。

 村上春樹の鼻につく部分が、翻訳だとあまり気にならないからだそう。そうかなあ。

 

 ■電車男』中野独人(未読)


 あったなあ。読んでないっス。

 

 ■すばらしい新世界』オルダス・ハックスリー(未読)


 積読本。ディストピアものは、今の日本だと妙にリアルで「だからおもしろい」か「だから読みたくない」か微妙な選択だ。

 

 ■完本 1976年のアントニオ猪木』柳澤健(未読)


 プロレスは門外漢だが、友人のプロレスファン率は高い。

 


 ■棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』棚橋弘至(未読)


 プロレスは門外漢だが、映画『レスラー』は大傑作。

 

 ■こころ 坊ちゃん』夏目漱石(未読)


 なぜか水島新司が描いた、マンガ版『坊ちゃん』は読んだことがある。

 

 

 ■三毛猫ホームズの傾向と対策』『三毛猫ホームズの推理』『三毛猫ホームズと心中海岸』赤川次郎(未読)


 『三姉妹探偵団』は読んだなあ。

 それにしても、こんだけ売れてるのに、ほとんど語られることのないこの作家は不思議な存在だ。

 


 ■無伴奏ソナタ』オースン・スコット・カード(読了


 「残酷で美しい」という意味で、『まどマギ』を連想してしまう。

 

 ■渚にて』ネビル・シュート(未読)


 積読。コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』もそうだけど、終末物は体調を整えて読まないとグッタリすることがあるから、ややビビり気味。

 あ、でも映画『インターステラー』はおもしろかった。

 絵的にものすごいけど、ストーリーとか演出が結構ズッコケという「あと30センチずれたらシャマラン」感がたまらない。

 もちろん、シャマランも大好き。能天気でいいよね。

 あと、ちゃんと「本気」で作ってるところも。ここ大事ッス。

 

 (続く

 

 


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