施川ユウキ『バーナード嬢曰く』が好きである。
ということで、
「このマンガに出てきた本を何冊読んだか数えてみよう」
との企画。前回の3巻に続いて、今回は4巻です。
■『図書室の魔法』ジョー・ウォルトン(読了)
「本が大好き! 読書って、すばらしいことなんだよ!」
というキラキラ系は苦手だけど(有川浩『図書館戦争』とか)、陰性なのでこっちは良い。
リアル神林が主人公。『ファージング』三部作も超オススメ。
■『ハックルベリー・フィンの冒険』マーク・トゥウェイン(読了)
ハックルベリー・コールフィールド。とにかく、トム・ソーヤみたいだって言われるよりはずっといい。トム・ソーヤって、学生運動やっても、企業に入っても、絶対に人を操る側に立ちそうなやつだよね。
―――柴田元幸『Call Me Holden』
■『妄想銀行』星新一(読了)
古本屋に行くと、100円とかでいくらでも手に入るから、読むべし、読むべし。
■『注文の多い料理店』宮沢賢治(未読)
中学のとき演劇部がやっていて、それでストーリーを知った。構成がきれいで、たしかにお芝居向きかも。
ただし、ミヤケン自体は苦手。リリカルって合わないのかな。
■『その女アレックス』ピエール・ルメートル(読了)
前評判でかなりハードルを上げられたけど、たしかにおもしろかった。
肩透かしを食らわされる人がいるのは、きっとこの小説がイメージと違って「ふつうに優等生のミステリ」だからだろう。
■『アムリタ』『舞面真面とお面の女』『死なない生徒殺人事件』『小説家のつくり方』『パーフェクトフレンド』野崎まど(未読)
『アムリタ』『小説家の作り方』はおもしろかったけど、五部作だか全部読まないといけないのか。
こういう連作は「読まないといけない」というプレッシャーにさいなまれるので、そもそも手をつけないことが多い。
『涼宮ハルヒ』も途中で止まってるしな。読まないと。
■『マイブック』(未読)
まあ、たしかに買うのは恥ずかしいッスね。
■『HERE ヒア』リチャード・マグワイヤ(未読)
未読。
■『さあ、気ちがいになりなさい』フレドリック・ブラウン(読了)
表題作はまさに仰天。他の作品も粒ぞろい。読むべし。
■『奇怪遺産』佐藤健寿(未読)
旅行好きなので、興味はある。
■『騎士団長殺し』村上春樹(未読)
ド嬢の「村上春樹はあえて訳書の方を読む」は、結構いろんな作家さんなどが言ってること。
村上春樹の鼻につく部分が、翻訳だとあまり気にならないからだそう。そうかなあ。
■『電車男』中野独人(未読)
あったなあ。読んでないっス。
■『すばらしい新世界』オルダス・ハックスリー(未読)
積読本。ディストピアものは、今の日本だと妙にリアルで「だからおもしろい」か「だから読みたくない」か微妙な選択だ。
■『完本 1976年のアントニオ猪木』柳澤健(未読)
プロレスは門外漢だが、友人のプロレスファン率は高い。
■『棚橋弘至はなぜ新日本プロレスを変えることができたのか』棚橋弘至(未読)
プロレスは門外漢だが、映画『レスラー』は大傑作。
■『こころ 坊ちゃん』夏目漱石(未読)
なぜか水島新司が描いた、マンガ版『坊ちゃん』は読んだことがある。
■『三毛猫ホームズの傾向と対策』『三毛猫ホームズの推理』『三毛猫ホームズと心中海岸』赤川次郎(未読)
『三姉妹探偵団』は読んだなあ。
それにしても、こんだけ売れてるのに、ほとんど語られることのないこの作家は不思議な存在だ。
■『無伴奏ソナタ』オースン・スコット・カード(読了)
「残酷で美しい」という意味で、『まどマギ』を連想してしまう。
■『渚にて』ネビル・シュート(未読)
積読。コーマック・マッカーシー『ザ・ロード』もそうだけど、終末物は体調を整えて読まないとグッタリすることがあるから、ややビビり気味。
あ、でも映画『インターステラー』はおもしろかった。
絵的にものすごいけど、ストーリーとか演出が結構ズッコケという「あと30センチずれたらシャマラン」感がたまらない。
もちろん、シャマランも大好き。能天気でいいよね。
あと、ちゃんと「本気」で作ってるところも。ここ大事ッス。
(続く)