阪神タイガースが優勝した。
私は今では野球をまったくと言っていいほど見ないし、そもそも子供のころは近鉄ファンであった(岡本・仰木監督時代)。
でもまあ、大阪に住んでいて、しかも銭湯やサウナが好きとなると、なんとなく阪神の情報というのは入ってくるもの。
「今年は行く」という空気感くらいは伝わっていて、そのまま問題なく優勝。
これが18年ぶりというのだから、月並みながら、時の流れるのは早いものだ。
世代的に、あの真弓、バース、掛布、岡田が打ちまくった1985年の優勝は見ていて、このときはサンテレビの
「雨天中止の場合は『燃えよデブゴン』放送」
という表記は、なぜか今でもおぼえている。
やっぱり、ガンガンにヒットやホームランが飛び出して爽快だったわけで、バックスクリーン3連発とか。何十年かぶりに見たけど、すごいね、コレ。
今でもやってる「道頓堀ダイブ」はこのときに生まれたもの(たぶん)。あの異様な熱狂は、今思えばバブルとかの影響もあったのだろう。
2003年と2005年はたまたま周囲に野球ファンが多く居て、話のうまい彼らの野球トークにまぜてほしくて、これも見ていた。
ついでに言えば、あの北川選手による代打逆転満塁サヨナラ優勝ホームランで、バファローズがペナントを制した試合も見てたり。
なんのかの言いながら、さすが地元ということで、野球に縁遠くなっても、そういうところは、なんとなく接点があったりしたわけなのだ。
ということで、今回は阪神優勝おめでとう特集。
そりゃタイガースといえば、とにもかくにも『六甲おろし』でしょうということで、みんなで歌いましょう。
まずは、かわいいやつから。
MBSの人気アナウンサー、藤林温子さんの六甲おろし。
「藤林虎子」という名前でタイガースが出る番組にたくさん出演したりと、毎日放送で阪神と言えば藤林アナのイメージである。
藤林アナは福井出身で、たぶんそんなに阪神に思い入れとかなかったんだろうなあとか、アカペラでフルコーラスを歌わされる恥辱プレイといい、この「やらされてる感」の共感性羞恥が見どころの一曲である。
ライムスター宇多丸さんと、コンバットRECさん言うところの「ほつれと、やらされてる感」という「アイドルの条件」を満たしており、大変かわいらしく、あとラジオでコンプライアンスなど無視してイジられるのもキュート。
また、六甲おろしといえば定番なのがこれで、元タイガースの中心プレーヤーであったトーマス・オマリー氏の一品。
『ドラえもん』に出てくるジャイアンや、江戸川コナン、平山ヒラメなど音痴キャラはアニメなどの定番だが、このトーマスの歌はそれに並ぶクオリティーの高さ。
思わず脳内に石坂浩二の声で
「ここは、すべてのバランスがくずれた、恐るべき世界なのです」
ってナレーションが流れてくるほど。
それくらい、なにか軸がブレている。
いやマジで、聞いた後しばらく、まっすぐ歩くことができなくなるもんなあ。モノが二重に見えたりさ。
こうして、歌で祝福したい阪神タイガースの良き日だが、ここまでくれば目指すは日本一であろう。
過去を思えば、ロッテに大敗したのも悔しいが、ここは一番ホークスと戦いたいところ。
「あと1勝」からまくられたというのが、まさに痛恨事で、ぜひこのときのリベンジを果たしてもらいたい。
あのときはスタンカにやられてしまったが、今回はそうはいかないぞと、ホークスファンには今から言っておこうではないか。