桃とモロヘイヤの冷製スープ

転勤族だった親の仕事の関係で、

子供時代は東北中を転々としました　

母親もひっこしひっこしで大変だったと思うのですが、

私自身もかなり学校を転々としました。

高校1年を大館H高校で過ごし

高校２年を郡山のA女子校で過ごし・・・

お陰で、何度かの転校を経ても

いまだに云十年と長く続いている友人を通じて

同窓会の通知がいろんな学校からやってきます。

地方を転々としたわけですが、

子供時代において良かったことは

移転先の美味しいものに沢山巡り会えたこと。

秋田では、きりたんぽ鍋はもとより、しょっつる鍋、

そしてブリっ子がいっぱい詰まった「はたはた漬け」

雪のしとしとと降る中、　全身を凍り付かせ

やっと家にたどり着くと　

母が漬け込んだはたはたをストーブの上でさっとあぶってくれ・・・

かじかんだ手に渡されたはたはたを

頭からかぶりつくと

口の中にブリっ子があふれ出し

それは本当に美味しい

今となっては「幻のおやつ」となっております。

 

福島に転勤して、今でも覚えているのが桃の美味しさ。

太陽が照りつける真夏

坂の多い郡山の街中を自転車こぎこぎ　　

汗をだくだくかいて、帰宅　

玄関先の涼しいところにおいてある桃をさっと洗って

皮ごと口に含むと

口の中には桃の汁がジュワーンとあふれ出し、

３０分の自転車こぎで乾ききったノドが一瞬で潤され

２個３個と立て続けてに食べたものです。

 

そんな福島の桃が忘れがたくって、先日福島の

野菜ソムリエchikahisaさん　にお願いして

福島の２種の桃を送っていただきました。

 

 

赤い桃は「あかつき」

黄色い桃は「滝の川ゴールド」です。 

食べた感じは・・・

あかつきは、果肉が幾分堅めだけど、

 

果汁が溢れてくる感じ。

 

滝の川ゴールドは、あかつきに比べて味が濃厚で

 

ほのかな酸味が。

 

味のぎゅっと詰まった美味しい黄桃だな、と感じたけど・・・

 

あまりの美味しさに　

 

あっという間に子供たちのお腹に収まってしまったようです。

 

 

 

 

 

 

「あかつき」の接写です。

 

至近で見ると、産毛がいっぱい。

 

この姿も

 

まるで生まれたての桃太郎の柔らかお尻のよう。

 

桃丸ごと一つ

 

水道水で、しっかりと産毛を取り除いて、

 

皮ごとぱくりとかじりつけば

 

それこそ、高校生の時に味わった

 

果汁が口の中にジュワ～としたたり溢れる感じ

 

 

 

 

この２品種の桃、

皮を剥いて切ってみると

驚くほど果肉の色が違います。

 

 

 

いっぱいくし切りにして、家族に大盤振る舞い。

ちょっとだけ余った数切れの桃を使って・・・

「桃のコンポートヨーグルト添え」を作ってみました。

トッピングは

庭でとれたフレッシュブラックベリー＆グレープフルーツミント

 

 

 

桃は甘くって何だかカロリーが多いように感じますが

嬉しいことに１００グラムあたり４０kcalと、

実際にはそれほど多くもなく

肥満の大敵、便秘を予防するペクチンが多いのも

女性にとっては嬉しい果物。

「桃源郷」という言葉を頭に思い浮かべると

トロトロととろけるような夢のような理想郷が浮かんできて

それも・・・

桃のトロトロとした食感から来るのかもしれません。

 

 

この暑さでは３２個も購入した桃も持ちそうもないので・・・

「桃の砂糖煮」を作って、消毒した瓶に保存。

ちょっと高価な桃も

これなら、１年くらいは楽に保存になります。

 

 

 

そして庭にあるモロヘイヤ。 

 

 この暑さであっという間にわき芽から葉っぱを広げております。

モロヘイヤを使って、残暑を飛ばす元気スープを作ってみようかな。

と思い立ち、

モロヘイヤのトロトロ感と桃のトロトロ感を

ミックスした冷スープを作ってみました。

 

 

「桃とトマトとモロヘイヤのトロトロ冷スープ」

モロヘイヤは生ではあくが強いのでさっと湯がき

湯むきしたトマトと桃を加えて

ヨーグルト、蜂蜜　、オリーブオイル、レモン汁、塩を加えたら

ミキサーでしっかり攪拌。

しっかりと冷やしていただきます。

「桃太郎伝説が生まれた」桃と

「ラブアップル」といわれるトマトと

「王様の野菜」とも言われる強壮野菜モロヘイヤの最強コンビは　

 

夏の疲れを癒してくれる

嬉しいスープとなってくれました